ちょうど平成3年くらいのことだった記憶があるんだが、あるクルマの雑誌に載っていたコラムで、こんな記事を読んだ記憶がある。
ヨーロッパの某メーカーの発表会で、クルマの評論家たちが集まったときの話題で、「最も優れたクルマは何だろう」というテーマで話し合ったとか。
その結果は、「VWのPOLOだろうということになった」というものだった。当時、日本ではPOLOはほとんど見かけることがなかった。
まだバブリーな空気も漂っている中、GOLFよりもコンパクトなクルマに魅力は感じなかったし、なぜ評論家たちがBEST CARと評価するのかわからなかった。
それから数年後のことだ。徳大寺某が書いた「間違いだらけの車選び」を本屋で立ち読みして、こんな書き込みを見つけた。
「僕が成田空港に帰国した人を迎えに行くなら、迷わずGOLFを選ぶ。大人4人がしっかり座れて、スーツケースを3つ積めるクルマは国産にはない」というもの。
確かに当時(もしかして今も)の国産車にとって、トランクスペースはゴルフバッグが何個積めるかが大事で、スーツケースは想定していなかったはずだ。
これは小生にとって目からウロコだった。その頃からクルマへの価値観が変わった。そんな中、先日VWのAlltrackを紹介したことがキッカケで、PCにやたらVWのCMが出るようになってしまった。
で・・・見ているとPOLOってやっはり魅力的だなあ・・・って。
サイズ感でいうと、トヨタのパッソと日産のノートの間くらい。かつての二代目GOLFくらいのサイスか。4mを切るボディでありながら大人4人がしっかり座れる。
さすがにラゲッジスペースは限定的なようで、GOLFとの差は少なくないようだ。もっとも、全長で27cm、全幅で10cmのサイズの差もあるわけで・・・
もちろん、ノートやホンダフィットなどと比べたら、価格的には差があるが、安全性や運転席の感覚などは高級車の感覚になるはず。
そういえば今のPOLOが出たときには、榮倉奈々を起用してこんなCMがあったんだよなあ・・・30代の女性をターゲットにしていたらしいが。
逆に老後の一台としては、最適なのかも知れないなあ。小生も、そろそろそういうことを考える時代になったというべきか。
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