さて、絶品のハンバーガーを食べた後は、せっかくなので近所の名所、殺生石に向かう。那須湯本の奥にあり、硫黄臭が漂う地区だ。
手前の駐車場からゾーンに入ると、ほどなく無数のお地蔵さんが並んでいるのが見える。サイズは小さいが、顔に対して合掌の手が大きいのが特徴的だ。
千体地蔵と呼ばれているが、夜など見たらけっこう不気味かと・・・さらに歩を進めると、大きな地蔵が目に入る。
ここが教伝地獄と呼ばれているゾーンだ。そして、ここから一番奥が、お目当ての殺生石のあるゾーンになる。
殺生石は、中国から来た九尾の狐を高僧が石に封じ込めたという伝説がある。周辺は有毒ガスが出ていて、動物が死ぬところから殺生石の名がついたとも言われている。
この有名な殺生石が2022年に真っ二つに割れたことで話題になった。こちらの記事にあるように、不吉な予兆という説の中で、前向きなとらえ方をする向きもあった。
今回見てみると、確かに見事にスパっと切ったように割れていた(トップ写真)。伝説ではあるが、何か自然ではないような割れ方にも見えた。
時はまさにコロナ禍真っ盛りのこと、今考えてみると、コロナをやっつけるために狐が出たのかも・・・なんて思ったりして。
そしてここからの帰り道は、脇に回ると温泉神社に続いている。この神社「温泉」と書いて「ゆぜん」読む。
この神社、延喜式にも記載されていて、極めて格式の高くかつ歴史の古いところである。主神は大己貴命、少彦名命、誉田別命となっている。
大己貴命は出雲大社の大国主命の別名、少彦名命は大国主とコンビで活躍した神、誉田別命は応神天皇だ。
そして、境内にはさざれ石などのほか、神木の「生きる」などもある。そして何よりも有名なのが、那須野与一が寄進した鳥居だ。
ご存じ平家物語でも登場する弓矢の名手。くだんの屋島のシーンで願を掛け、その御礼に寄進したものとか。
殺生石から温泉神社まで、なんとなくの散歩にちょうどいい。また何度も来ることになりそうな・・・
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