アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

大橋巨泉の遺言とか・・・

2016-06-28 12:48:29 | つれづれ
大橋巨泉の病状が深刻だというニュースが駆け巡っている。どこの局のニュースを見ていても、看病する弟に「生きていても意味がない」と漏らしたところ、「今の日本の法律では安楽死は認められていない」と返されていたことを報道している。

 大橋巨泉といえば、多くの方が11PMとかクイズダービーとかの司会のイメージがあるが、多芸にしていろんなことに一家言のあるタレントであった。
 ゴルフ、釣り、麻雀、ボウリング、スキーなど何をやらせても高いレベルの趣味人でもあり、ライフスタイルについては小生、かなり影響されたのは事実だ。

 特に、彼が52歳にして芸能活動をリタイアし、海外に移住したことを自ら本にしたためたのだが、それを読みおおいに感銘を受けた。日本の夏はバンクーバーに住み、日本の冬はオーストラリアに住むというライフスタイルにもあこがれた。
 特に強烈に残っているのは、「欧米では何歳でリタイアしたかが成功者のメルクマールだ」ということ。たとえば、40代でリタイアできた人は素晴らしいわけで・・・

 逆にいうと、何歳になってでも働きたいというのは、欧米の価値観では「リタイアしたくてもできない人」というレッテルを貼られるわけで・・・
 もとより勤勉とか、努力なんて言葉は小生の辞書にはなく、60歳超えて働くなんてつもりはなかったが、この本を読んで最低でも50代でリタイアしようと思った次第。なんとかそれは実現できたわけなんだが・・・


 そんな大橋巨泉が、最後の週刊現代のコラムで、遺言として書いていることをご覧いただこう。いろんなさわりがあってマスコミは取り上げないはずだが・・・
 彼は、過去のコラムで参院選の制度改正のメチャクチャぶりを批判していた。元々参議院は既存政党と異なり、ミニ政党なんてのが立てる制度だったのが、今では現実的には不可能となった。

 今の参院選の最大の問題点は、A党から比例で出た有名人「桂」さんが、仮に1000万票獲得したとすると、A党から出た他の候補者が10人くらい当選してしまうところ。
 仮に、残りの候補者が100票くらいでもいいのだから・・・これはやはりおかしい。こうなると比例区はウルトラ有名人を出せばいいことになる。

 考えてみると昔の全国区は、その人に入った票が他の候補者のためになるなんてことはなかったわけで、当時から今の政治のおかしさを指摘していた。
 また、「巨泉のこんなものいらない」という番組でも、LCCと一般の航空会社のことを取り上げていたりして、今思い返せば、先見性があったなあと

 そう思うと、しつこいが彼が遺言として書いている言葉の重みもかみしめてみたい。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« メインはお蕎麦? かやの家の... | トップ | 墨絵のランチはやはり人気 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

つれづれ」カテゴリの最新記事