「岩の湯」は温泉抜群、料理抜群のお宿だが、実は何より空間やスタッフのもてなしが最高だと感じている。
まず車を駐車場に停めると、すかさずスタッフが出て来てお迎えしてくれる。自然な感じで話しながら、チェックインのところまで誘導してくれる。
トップ写真の入り口を通ると完全に別世界に入る。そこから橋を渡るとほどなくロビーだ。チェックインの手続きをしていると、池には鯉が泳いでいたりして、風を感じているとお菓子と抹茶が・・・もはや完全に魔法にかかってしまう。
チェックイン手続きの間に、荷物は部屋に運びこまれ、ヒーリングミュージックが流された状態でお部屋に通される。
和室に加えて、広いソファーと縁側が癒しの空気を漂わせてくれる(上右写真)。今回のお部屋は、天井やトイレなどがリニューアルされていたが、生ビールをいただいたラウンジのスタッフが、さりげなくそのリニューアルの情報を伝えてくれたりする。
そう、このお宿では毎年のように少しずつリニューアルをしていて、それもまたお宿の心を感じるような気がする。
これまでもたとえば、大浴場のレイアウトや貸切風呂の使用中の電光表示とか、休憩スペースのレイアウトなど。今回は、新たに飲泉処が設置されていた。
当然飲んでみたが、かすかに硫黄の匂いのするもので、ちょうど桃の木温泉のそれに近いかなと。
施設でいえば、写真をちりばめておくが、随所に休憩スペースがあり、書斎のようなところがあったり、子供が遊べる遊具があったりする。
家族連れ、カップル、女子会などお客様も様々だが、どんなグループにも対応している感じだ。宿としては決して小さくないし、ほぼいつでも満館なのだが、敷地も広いし、レイアウトの妙でパーソナル感も十分な感じだ。
宿として小生にとって一番大切な空間と時間を与えてくれて、マイナスイオンの風とともに癒されるのだ。
今回は、スタッフのもてなしに改めて感動した。というのは、この日生ビールを飲んでいるときに落雷があり、部屋のテレビが映らなくなってしまったことがあった。
ただちに連絡を入れたが、どうやら落雷の影響で映らなくなったらしいと。で・・・夕食会場に行くと、「先ほどは、テレビの件で不自由をお掛けしまして・・・」と。こうした情報がしっかり連携されていたことが嬉しい。
さらに夕食を済ませて部屋に帰るとしっかりテレビは直っていた。このわずかな時間で電気店に来てもらい、工事をしてもらったようだ。すげえ!
そして、翌朝朝食会場に行くと、夕食時とは別の担当スタッフが、そのあたりの状況をさりげなくインフォメーションしてくれた。さらに「他の部屋でも同様の事象があったのですが、お客様から連絡いただいたおかげで復旧に早く取り掛かれました」と。まったく心にくいぞ。
スタッフのマナーがいいお宿はたくさんあるが、こちらや貝掛温泉などはスタッフも長く勤められている様子。
おそらく勤務していて快適だから、お客様にキメ細かいサービスができるのだと。となれば、その応対もナチュラルで心のこもったものになるという・・・好循環か。
今回もチェックアウト後、荷物を持ってきてくれたスタッフが、車のルームミラーから見えなくなるところまで手を振って見送ってくれた。
過去もそうだったし、こうした一つ一つを手を抜かずに積み重ねていることが、このお宿の本当の価値だと。
滞在中、別の女子会グループの話し声が聞こえてきた・・・「ディズニーランドホテルは食事なしでここと同じ金額だけど、私たちにとっては全然こっちの方がいいよね」と。
まったく同感だ。もちろん価値観の問題だが、今回は飲み物など入れて仕上がりは35000円というお値段だったが、「これで35000円なら安い」と思った。正しくは、今回も・・・というべきだろう。
土日の宿泊を取る場合は、11か月前の1日の10時からの電話で勝負するしかないが、しばらくしてからポコッと掛かり、空いていることもある。
最初の予約は、とりあえず電話して今取れる日はありますか・・・と聞くと、キャンセルなどで取れることもあるようだ。行ってみたい方にはチャレンジする意義があると思う。
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