よく野球やサッカーで、「いつの時代の、あのチームが最強だ」というのを飲み屋の話題などでやるのがオヤジたちの性。
サッカーに関しては、ジュビロサポーターの小生、黄金時代に鹿島とマッチアップした頃が・・・と言いたいところだが、今日は野球で書いてみたい。
小生がガキの頃は巨人V9の時代で、柴田・土井・王・長嶋・末次・黒江・森・投手・高田といったラインの攻撃陣。そこに堀内・高橋・城之内などの投手陣。
後にも先にも日本シリーズ9連覇なんてとんでもない記録はおよそ破られないだろう。では、この頃の巨人が最強か? と問われると個人的には否と言いたい。
また、ソフトバンクも強かったが、やはり1986年~1994年頃の西武ライオンズが最強ではと思っている。
攻撃陣は、辻・平野・秋山・清原・デストラーデ・石毛・田辺・伊東・大塚って感じ。俊足巧打の辻が出ると犠打記録を持つ平野が送る。
そしてご存じ、秋山・清原・デストラーデの大砲がトドメを刺す。石毛や田辺も一発のある選手。投手陣も渡辺久信・工藤・郭・東尾・石井・渡辺智男・潮崎・鹿取・・・
そのまんまオールスターって感じだったが、投手陣にとって頼りがいがあったのは守備力だ。セカンド辻はゴールデングラブの常連だったし、ライト平野、センター秋山、レフト大塚の外野陣は「シングルヒット3本打たれても失点しない」とまで言われた。
小生がV9の巨人よりと言いたいひとつは、守備力が勝る?と・・・それだけではない。
秋山はトリプルスリーを上回る、3割40本40盗塁を達成している。さらに、たとえば二塁ランナーで、バッターが四球を選んだ瞬間に三盗するなんてのも多かった。
日本シリーズで、一塁ランナーの辻がシングルヒットで本塁に生還したのも語り草になっているが、数字以上にソツのないプレーがいきわたっていた。
一番の象徴は1990年の日本シリーズだろう。ペナントレースで2位に22ゲーム差をつけ、圧勝した巨人が当然日本一という下馬評だったが、蓋を開ければ4連勝で西武。
ラジオ中継で、センターへの大飛球を捕った秋山に、実況中継が「なぜそれが捕れる? 秋山」と叫んでいたのを今でも記憶している。
完全に巨人びいきの中継で、西武のこの強さは何? という空気があふれかえっていた。結果は5-0、9-5、7-0、7-3と4連勝だけでなく内容も圧倒していた。
個人的には、この頃の西武が最強だろうと・・・
ちなみに、秋山や工藤が後にソフトバンクに移籍し、ソフトバンクの黄金時代に寄与し、さらには監督までやっているし、一方で伊東と古田の両キャッチャーがしのぎを削ったシリーズは、監督が森・野村というのも面白かった。
なんとかいいながら、もはやノスタルジーの世界ではあるんだが・・・
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