小生がガキの頃、NHKの朝の番組に「カメラリポート」というのがあった。頭の中の記憶では「リポート720」と言っていた記憶があったが、7時20分から15分間の固い番組で、これが終わると学校に行くのがお約束だった。
当時は知らなかったが、首都圏のローカル番組だったようだ。基本東京のネタを取り上げていて、「お化け煙突」とか、「高層ビルのビル風」なんかを取り上げていた記憶がある。こんな動画も見つかった。
そんな中で間違いなく記憶に残っているのが、「新宿の目」を取り上げたときのことだ。田舎に生まれた小生にとっては、都会にはなんとすごいオブジェがあるのだと驚いた。
放送は1960年代のことなので、1969年としても50年前のことになる。と思って調べてみたら新宿の目は1969年に設置されて今に至っているという。
だが、その設置されたスバルビルが解体されることが決定していて、今後どうなるかは未定の様子・・・というのを今回知った。
という前置きを置いたのは先日、個人的なパーティーで新宿西口に出掛け、「新宿の目」の前を通過し、思わず強烈なノスタルジーに襲われたからだ。
小生が高校を卒業してから、東京に移り住み、新宿での待ち合わせとなると田舎者の私には、ここしか思いつかず、よく待ち合わせ場所に使ったものである。
その頃は当然、今の高層ビル群はなく、その後次々に建つビルを眺めながら、何度この前を通過したのかなあと・・・
今回のパーティーはひとつの節目のものだったが、偶然にもこのオブジェが50周年で、しかも解体の可能性ありというのもご縁を感じてしまった。
今ではここにオブジェがあること自体ご存じでない方もけっこういらっしゃるのかも・・・でも、あの頃から東京の人たちは、いつも忙しそうにこのオブジェの前を通り過ぎていた。
カメラリポートでは、何事もないかのように通り過ぎていく光景を流していたことが、今でもしっかり記憶にある。
都会の人って我々とは違うんだなあ・・・俺たちなら、絶対もの珍しくて見ちゃうよなあ・・・なんて思った。
もはや小生も年数だけからいえば都会の人になってしまったのだが、このオブジェだけは小生にとっては別格だ。
小生と新宿の目の年回りもそれほど変わらなかったことを再認識し、改めて存続を祈りたいと思った次第。
って、こんな真面目な記事にするつもりはなかったんだが・・・(汗) たまには許していただこう。
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