小生お気に入りの噺家はたくさんいるが、現在女流の・・・というより二ツ目でごひいきといえば、春風亭一花だ。
元々ボーイッシュで可愛らしいお嬢さんなんだが、このところグッとレベルアップしてきていて、聞くたびに上達している印象だ。
その一花のひとり会が、なかの芸能小劇場で行われたので出かけてきた。この会は午前10時からということで、噺家泣かせだが、個人的にはいい時間だ。
さて開演、ほんとのひとり会なので、いきなり一花が出てくる。何をやるのかとおもっていたが、まず挨拶が可愛い(萌え~)
素の一花がしゃべっている感じで、清楚なお嬢さんという感じなのだ。それが噺に入ると激変する。
始めたのが「祇園会」。シンプルな噺ではあるが、江戸っ子と京都の女性の演じ分けなどはなかなか難しそうだ。
彼女の場合、その演じ分けがきれいなのだ。見事に江戸っ子の啖呵ものってくる。さすが一朝ゆずりだ。
続いて柳枝のところに夫婦で稽古をつけてもらいに行き、さらにデザートビュッフェにまで連れて行ってもらったことなど・・・を紹介。
そこで柳枝師に夫婦でワチャワチャやっているのを写真に撮られたのが、こちらのこれ・・・なんて言いながら
始めたのが・・・おっ、「夢の酒」だ。予想通りだが、お花が可愛い・・・抜群に可愛い。
それでいて、若旦那や大旦那のキャラもしっかりしていて、女流によくあるフワフワした感じがない。いやあ、いい仕上がりだ。
中入りをはさみ、再度出てきた一花。今度は何を・・・と思ったら、これは・・・「粗忽の釘」だ。
今年の1月に、にもく落語で聞いているが、このときより数段いい感じに聞こえた。基本の骨格は一之輔のままだが、女将さんのキャラが気持ちいい。
ひいきの引き倒しは承知の上で、ますます一花よくなっているなあと・・・彼女が真打になるにはまだ時間はかかるが、このまま磨きを掛けていけば・・・と。
今、女流の噺家も多いが、失礼ながらもうひとつ・・・という方も少なくない。そんな中で、大きく本格派なのに可愛い(もちろん見た目でなく、人間性がだが)・・・そんな新しいジャンルのパイオニアになってほしいなあと・・・
その頃までは小生も生きていられると思っているので・・・あっ、なかの芸能小劇場での次は美馬の勉強会だった(汗)
むむむ・・・小生もミーハーになってきているかしらん(苦笑)
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