新型コロナ対策として行われている「緊急事態宣言」、30日のどこかの首相のパフォーマンス感丸出しの会見で、事実上延長が決まった。
ややこしいのはその延長幅の見通し。「7日から、かつての日常に戻ることは困難と考える。ある程度の持久戦は覚悟しなければならない。延長の期間がどの程度になるかは専門家に話をうかがいたい」と例によって専門家に丸投げ。
一応一か月程度といっているが、5月末なのか6月初旬にかかるのかは大きい差だ。
もちろん、相手がウィルスだから、こちらでコントロールできないのもわからんではないが、海外の展開に対して、後手に回っているのも事実だ。
さて、そんな中、こんな記事が目に留まった。29日の国会でのやりとりだ。某国営放送では、まったく放送されていない。
「いったいどれくらいの国民が感染しているんですか? このコロナウイルスに。いま現在」と感染者数を質問した森ゆうこ議員に対し・・・
安倍首相は即答するかと思いきや、なんと1分以上にわたって、答えに窮してしまっただけでなく、回答前に森議員への文句からはじめた。
「いましておられることについては、質問の通告はされていないということは、まず申し上げておきたいと思います」議場がざわつくと、さも心外といった口調でこう続けた。
「それはそうですよ。だって…こ、これに書いて、これに、これに、これに書いてないじゃないですか。その上でですね……」
もちろん、限られた時間の中で議事を円滑に進行するには事前の質問のすり合わせなどを必要とすることは否定しない。
だが、感染者数をまったく把握していないどころか、聞かれてないことを聞く方が悪いという逆ギレは、「自分は責任者としてこの課題を解決する意思も責任感もない」ことを象徴するようなものだと。
さらに、同日の国会では加藤厚労相は、PCR検査が進まないのは、保健所や国民が勝手に検査を受ける基準を誤解していたためだと。
百歩譲って、国民が誤解していたとしても、保健所が誤解していたというなら、現在に至る期間に何度でも直させる機会はあったはず。
一連のやりとりから見て、この国の政府は責任感はもちろん、当事者意識はまったくないことも明らかになったと言わざるをえない。
延長期間を決めるのは「専門家の意見」、検査が進まないのは現場が誤解したから・・・対策本部長は、全国の感染者数も知らない・・・
こんな国がまともに対策できるはずがない。
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