先日コンビニで、トレンディという雑誌にコンビニ限定の付録が付いているのに目が留まった。トレンディという言葉も今ではすっかり死語になっているかも・・・だが。
小生が思わず見てしまったのは、その付録が万年筆だったことだ。えっ、万年筆ってトレンディなのか? なんて。
いやむしろ万年筆ってノスタルジーだろうって・・・今、万年筆ってどのくらいの人が使っているのだろうか。
小生がまだ平社員だった頃、稟議書とかは万年筆で書くのがルールになっていた。その後、ボールペンで書くのが標準になったが・・・
もっとさかのぼろう。我々の頃中学に入ると、中一コースとか中一時代の月ぎめ購読の記念品に万年筆が付いているのがお約束だった。
中一生にとって、実際に万年筆を使って書くシーンなんかはまずないんだが、それでもなお万年筆を持つことが、なんか大人になった証みたいな気がしていたものだ。
大橋巨泉のパイロットの万年筆のCM「はっぱふみふみ」ってのもずいぶんと話題になったし、生活の中ではペンで書かれた字を見ることは多かった。
中学入学時に記念品の万年筆とは別に、近所のおじさんがお祝いにパーカーの万年筆をくださったが、これはアルミみたいな独特のペン先だった。
昔はペン先に金が使われていて18Kとか14Kとかいうのもよく話題になった。そうそう、万年筆といえば、大学受験のときもペン書きが求められたし・・・
卒論もペン書きで書いていたなあ。ひるがえって今、ペンでものを書くということはほとんどないと思われる。
今時、手書きの卒論なんかはないだろうし、受験もマークシートとなれば、鉛筆がマストだろうし・・・
そもそも手紙なんかも書くシーンが極度に減っていると・・・以前何かの記事で、小学生の半分くらいが手紙の書き方を間違えていたというのを読んだ記憶がある。
ワープロが仕事の中に入り込み、手書きの文字が減っていく中で、おおなんかすげえなあ・・・なんて思っていたが、それがパソコンになり、さらには紙がなくなり・・・
年賀状も今や50枚書く人は稀という。昔かたぎの小生は、もはや古臭い習慣をかたくなに守っているたたのオヤジでしかないのだが・・・
その年賀状ですら、印刷でほとんど手書きのものはなくなっている・・・もちろんそこに万年筆の出番はどこにもない。
かくしてこの雑誌の付録、手にするのはいいのだが、手にした後、どこで使用するかと言われれば、使うシーンはほとんど想像できなそうだ。
あっ・・・それは中一時代にもらった万年筆と同じか。すると、万年筆を持っていること自体が今時はトレンディなのかも知れない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます