福島で借りた車

このところ遠い秘湯の宿に来るときは、電車&レンタカーというパターンが多い。高湯のある福島だと、東京から車で行くのはそれなりに遠い。調べてみたら、約300kmある。


　片道250kmがひとつの目安だが、福島でいえば郡山あたりまでが境目になる。東京から磐田に行くのとほぼ同じくらいだ。
　さて、今回借りたのはトヨタのアクアだ。一度ハイブリッドに乗ってみたいと思って選んだ。今国内でもっとも売れている車のひとつだ。その名のとおり、水色がテーマカラーになっているが、黄色やオレンジなど華やかなカラーも多く、こういうクルマにはよく似合うと感じた。もっとも当日の車はシルバーだったが・・・

　ボディはホンダのFITなんかと同じくらいか。コンパクトなボディで、取り回しはしやすい。ハイブリッドに乗るのは初めてで、スタッフからインフォメーションを受けた。
　走り出しはビックリするくらいに静かで・・・ってEVモードでのスタートだから当たり前か。ボディが軽いためか、走行は軽快で、街中での走行は楽だ。


　インテリアはレンタカーだからなんとも言えないが、簡素というレベル。そのかわり、あちこちに小物入れがついていて、いかにもトヨタ車っぽい。
　ただ、メーターがシンプルというかシンプルすぎるのは気になった。インジケーターでEcoかどうかの表示があるが、タコメーターもついていない。

　さて、磐梯吾妻スカイラインに入ると、評価がガラリと変わってしまった。一言でいうと、「怖い」のだ。
　高湯から上ると、連続してカーブが続く。このワインディングロードを走るとカーブのたびにフワッと浮き上がるような感じになるのだ。

　また、気持ちラインが膨らむように感じた。ってか、これは自分の車のハンドリングの感覚で回していたせいだろうが・・・
　そうなると気になるのがシートポジションで、背もたれを倒して座ることを前提にしているようで、いつものように背もたれを起こすと、ポジションが取りにくかった。


　やはりトヨタ車って、シートを倒してハンドルを指一本で回すようなことを是認しているのかも・・・ハンドルは軽く、また路面からのインフォメーションはあまり伝わらない感じだった。
　これが高級だと思っている人が多いのだろうか。大人4人が乗るのにスペース的には不自由はない。が・・・トランクは悲しいくらいに小さい。近所のスーパーに買い物に行くには燃費もいいし、問題ないだろう。だがベビーカーも積めないかも・・・305lということで、大きいという評価もあるが・・・

　ということで、秘湯に出掛けたり、荷物を積むことの少なくない小生には、この車を選択することはないだろうと。
　だが、この車が売れまくっているのは事実。この車を選ぶ理由は・・・燃費、正直なところ、それ以外には思い浮かばない。どういうニーズで購入するのだろうと、いささか疑問に思った小生である。

　なお、この記事はあくまで個人の感想であり、小生が感じたことであることを申し添えておく・・・念のため。