小生お気に入りの噺家の中に、柳家花緑がいる。以前からちょくちょく聞きに行っているが、今年も「花緑ごのみ」と称して紀伊国屋ホールでの会が行われた。
今回は23日から26日までの四日間連続の口演であるが、なかなかチケットが取れなかった。ようやく取れたのが25日の分という。
会場に来てプログラムを見たところ、トリの一席は毎日「三軒長屋」だが、もう一席は毎日違うネタをネタおろしでやるという。
この日は、「盃の殿様」だった。むむむ、小生も久しぶりに聞く話だ。思い出してみたら、花緑のおじいちゃんの小さんが三十年以上前にやったのを聞いた記憶があるくらいだ。
だが、珍しくも花緑にしてもこなれ方が足りない。爆笑に次ぐ爆笑というのでなく、もうひとつ観客も乗り切れていない感じだ。
なにより本人がそう感じていた感じだ。終わってから、お客様あておわびの一言が・・・まあ、そこまでひどい出来とは思わなかったが、花緑にしては・・・という感じか。
このまんま中入りかと思いきや、さすがにこのまま下がれないと思ったのか、緊急に一席を始めた。何やるの・・・と思ったら、「時そば」だった。
おお、かの小さんが十八番にしていたネタだが、あまりに有名すぎるがゆえに、意外と聞く機会も少ないネタだ。
だが、結論から行くと、この「時そば」はよかった。花緑流のいまどきのくすぐりも入っていたし、お口直しの効果もあったかと。
さて、トリの一席は「三軒長屋」だ。マクラも振らずにすっと入る。盃の殿様でマクラが冗長だったのと対照的だが、個人的には好きだ。
さすがにこちらはこなれている。たくさんの人物が登場する噺であるが、演じ分けもしっかりしており、テンポもよい。
これはいいぞ・・・と思っていたところで、ちょっとバテたのか、花緑本人が噺の中で登場してきた。なんとなく、今日の花緑は疲れているのかしらん。
とはいえ、最後の畳み掛ける展開もよく、サゲまで持っていくところはさすがであった。うーん、全体に花緑らしさはあったものの、いつもの軽快感が薄く、ちょっと疲れが見えたかなというのが本音か。
まあ、噺家も人間、そういうこともある。とはいえ、決して悪い出来ではないんだが・・・といいいつつ、この日も携帯が鳴り始める興ざめシーンがあった。
しかも、めちゃくちゃ長いこと鳴りっぱなし・・・ったく、何しに来てるんだよって(怒)
しかし、やはり花緑はお勧めです。皆さんも一度いかが・・・
今回は23日から26日までの四日間連続の口演であるが、なかなかチケットが取れなかった。ようやく取れたのが25日の分という。
会場に来てプログラムを見たところ、トリの一席は毎日「三軒長屋」だが、もう一席は毎日違うネタをネタおろしでやるという。
この日は、「盃の殿様」だった。むむむ、小生も久しぶりに聞く話だ。思い出してみたら、花緑のおじいちゃんの小さんが三十年以上前にやったのを聞いた記憶があるくらいだ。
だが、珍しくも花緑にしてもこなれ方が足りない。爆笑に次ぐ爆笑というのでなく、もうひとつ観客も乗り切れていない感じだ。
なにより本人がそう感じていた感じだ。終わってから、お客様あておわびの一言が・・・まあ、そこまでひどい出来とは思わなかったが、花緑にしては・・・という感じか。
このまんま中入りかと思いきや、さすがにこのまま下がれないと思ったのか、緊急に一席を始めた。何やるの・・・と思ったら、「時そば」だった。
おお、かの小さんが十八番にしていたネタだが、あまりに有名すぎるがゆえに、意外と聞く機会も少ないネタだ。
だが、結論から行くと、この「時そば」はよかった。花緑流のいまどきのくすぐりも入っていたし、お口直しの効果もあったかと。
さて、トリの一席は「三軒長屋」だ。マクラも振らずにすっと入る。盃の殿様でマクラが冗長だったのと対照的だが、個人的には好きだ。
さすがにこちらはこなれている。たくさんの人物が登場する噺であるが、演じ分けもしっかりしており、テンポもよい。
これはいいぞ・・・と思っていたところで、ちょっとバテたのか、花緑本人が噺の中で登場してきた。なんとなく、今日の花緑は疲れているのかしらん。
とはいえ、最後の畳み掛ける展開もよく、サゲまで持っていくところはさすがであった。うーん、全体に花緑らしさはあったものの、いつもの軽快感が薄く、ちょっと疲れが見えたかなというのが本音か。
まあ、噺家も人間、そういうこともある。とはいえ、決して悪い出来ではないんだが・・・といいいつつ、この日も携帯が鳴り始める興ざめシーンがあった。
しかも、めちゃくちゃ長いこと鳴りっぱなし・・・ったく、何しに来てるんだよって(怒)
しかし、やはり花緑はお勧めです。皆さんも一度いかが・・・
今年の落語納めは「花緑ごのみ」23日でした。どういう訳か「昇太」では無く
チケット難しかったですか。私はラッキーにもA14席でした。
今回はネタおろしとかで、緊張気味だったような感じがしました。
1席目の「金明竹」は初めて聴く噺でどんな内容だったのか思い出せません
「三軒長屋」は途中で聴くのが疲れてしまいました。昇太だったらこんなことは無いな~と思いつつ付き合ったって感じです。初日だったのでだんだんうまくなっていったかもね・・・
中入りにホールで「おぼちゃまの部屋」と称して彼自作の歌とトークがありました。ホールから客席に入りここでもまた歌とトークで盛り上がりました。15分の休み時間が一番盛り上がった独演会に行ってこんなサプライズは初めてででした。
毎回あったのでしょうか。
今年も残り少なくなってきました。
良いお年をお迎え下さい。来年もよろしく
パンジーは、1月5日の「小遊三・昇太二人会」からまた落語三昧がスタートしま~す
コメントありがとうございます。小生の聞き納めは、実は今日の年忘れ市馬落語集でした。
その記事は、また後ほどですが、花緑ごのみでは、毎回お坊ちゃんの部屋とかいろいろやってるようですね。
個人的には花緑は、いい意味でお坊ちゃんというか若旦那そのもので、好きなんですが、今回はいささかお疲れのようでしたね。
いつもの軽快感がなく、辛そうでした。実は今日聞いたのですが、結構体調が悪いとか・・・
来年もたくさん落語行きたいと思いますし、パンジーさんとも落語談話をしたいと思います。昇太ももっと聞きに行きたいですしね。
今後ともよろしく。