三浦知がシドニーへ移籍 来年１月末までの期限付き

かねてより噂されていたが、とうとうカズのシドニーへの期限付きレンタル移籍が決定したようだ。小生カズのファンというわけではないが、やはり感慨深い。記事を紹介しよう。

　Ｊリーグ２部（Ｊ２）横浜Ｃの坂本寿夫副社長は３日、元日本代表ＦＷ三浦知良（３８）がシドニーへ期限付き移籍すると明らかにした。坂本副社長は「まだサインはしていないが、大筋で合意しており、ひっくり返ることはない」と話した。

　このわずかな記事に、いろんな思いがよぎるが、まず誤りの訂正からだ。今カズがいるのは、横浜Ｃでなく、横浜ＦＣだ。こんなところにマスコミの認識が…
　だが、結論的には心からエールと祝福を送りたい。この移籍で、カズは第一回世界クラブ選手権に出場する唯一の、そして初の日本人選手となったのだ。

　サッカーに詳しくない人でもカズは知っていると思う。今のＪリーグの歴史そのものであり、スーパースターだ。中田たちもカズがいなければ海外にこんなに行けたかどうか。
　そのカズが念願のＷ杯をロスタイムで逃したドーハの悲劇、そして最後に代表から落ちたフランスW杯、そしてもはや代表に呼ばれなくなった日韓大会・・・

　皮肉にも、同期で仲のよいゴン中山が、フランスにも日韓にも出て、しかも歴史に残る日本人初得点を記録したことと比べれば・・・切ないとしかいえなかった。
　しかも、実は世界クラブ選手権は前回、ドタキャンで緊急中止したのだが、その選手権にアジア代表として出場する予定だったのがジュビロなのだ。

　もうここまで行くと偶然とはいえない。本来、初の日本人選手だったはずなのがゴン中山・・・で、今度はカズが出場だ。
　偶然ではないのはもうひとつ。シドニーはＪリーグでもプレーした元西ドイツ代表のリトバルスキー監督が指揮を執る。

　このリトバルスキーが直前、日本で指揮を執っていたのが、横浜ＦＣなのだ。今となっては、ここまで織り込んで、横浜はカズを呼んだのではないかと。
　この結果、カズが海外のクラブでプレーするのは、ブラジル、イタリア、クロアチアに次ぐ４カ国目となる。頑張れ！カズ。君の後に道はできるのだ。