アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

坂本花織も樋口新葉も素晴らしい

2022-02-18 12:53:11 | マニア

北京五輪女子フィギュアのフリーは、大方の予想に反して(といったら怒られるか?)、ワリエワがまさかの失速で、坂本花織が銅メダルを獲得した

 

 団体のときの坂本もノーミスで、ワリエワが一回転倒したにも関わらず、フリーだけで30点の差がついていたので、少なくともワリエワに勝てることは・・・と。

 ところが、坂本のフリー得点は団体のときよりはるかに高く、逆にワリエワはかなり低くで、ひっくり返った形

 

 もちろん坂本の演技はパーフェクトだったし、15歳のワリエワを襲ったプレッシャーやメディアなどの目など圧力は想像を絶するものだったはず。

 だが、それ以上にワリエワを表彰台に乗せてはいけない・・・という無言の見えざる力がなかったか・・・それもまた否定し切れない小生である。

 

 とはいえ坂本の演技は見事だったし、ROCを除外すれば坂本・樋口・劉の日韓の三名がメダルという・・・スコア的にも十分ありなレベルだ。

 批判承知で書けば、ROCの演技はある種別モノで、このブログの読者様からも、サイボーグのようだ・・・との声もあったが、それもむべなるかなと。

 

 ちょっと前にNHKでも報道していたが、ワリエワたちのコーチは、五輪出場可能な最短年齢から逆算して才能のある選手促成栽培していると。

 坂本や樋口はよく言えば健康美、悪く言えば細マッチョだし、比較的スマートな紀平や河辺だって細くはない。

 

 その裏返しで引退も早く、おそらくは、今回の三人も最初で最後の五輪だろう。かつて浅田真央も成長とともに、ハイテクなジャンプが飛べなくなってしまい苦しんだ時期があった。

 さて、そんな中、小生贔屓の樋口の演技は素晴らしかった。SPでは審議のついたトリプルアクセルも今回はすんなり認定されたし(相変わらずGOEは低かったが)、コンビネーションの一回転倒以外はお見事と。

 

 何よりステップシークエンスのそれは表情豊かで、エッジワークも深く、かつ思いが伝わる素晴らしいできだったと感じた。

 18日のテレビで坂本と樋口が出演し、同部屋で仲良く過ごしていたことなどを伝えてくれたが、樋口ははっきりと4年後も目指したいと宣言していた。

 

 今回はフリーで失速した河辺(上左写真)や、骨折で選考にも出場できなかった紀平を始め、次を目指す若い芽はたくさん出てくるはず。

 そのとき、25歳の樋口や坂本はどうなっているのか、それもまた楽しみだ。あっ、そうそうSPでお気に入りになったキム・イェリム(上右写真)のフリーも素晴らしかった

 

 古典的でエレガントな演技は、小生のようなオヤジたちにはホッとするというか、癒されるというか・・・

 樋口とは対極にあるかも知れないが、けっこうお気に入りになってしまったぞ・・・

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4 コメント

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一部 お師匠様のご意見に異見在り (大石良雄 おおいしよしたか 本名)
2022-02-18 16:31:03
拝啓 お師匠様にはよろしくお願いいたします。
*「ワリエワを表彰台に上げてはならない為に、坂本選手が繰り上がったのか? は少々疑問」
と申しますのも、この理屈から申せば「既にロシア3人娘の金銀銅独占は事前に決まっていた」とも揶揄されます。としたら、、、一体何処のどいつがワリエワのドーピング?をわざわざ今頃リークしたのか? そもそも全てが時間差が在り過ぎて疑問だらけです。更に「万一、ワリエワ選手を表彰台から引きずり下ろしたいのなら、実は方法は他にも在ったはず」ですね。此処まで15の小娘を血祭りにあげる必要も無かったのでは、、、、此処に何か「日本の、まぁロシアから見たら場違いな?坂本選手がスケープゴードに選ばれた?」としたら、これは大変な重大な名誉棄損誣告罪に値する国際問題でしょう。
実は、この本文にもお師匠様が書かれておられた通り、またネットでの「各選手についての計9人の審判員の5段階の採点表」を見ても、やはりプロの審判員は馬鹿でもタコでも無く「観ている処はしっかり観ているのだ」と安堵いたしました。
*「危惧されるのは、危険な大技ばかりが優遇され、まるでアクロバットに成り下がるのを黙認するのか? 一番大切な芸術面を再考させた意義」
正直、トリプル4回転ハーフ等の点はかなり高く、危険な大技は正直有利ですね。しかし今回の採点は「金銀独占のロシア2人娘のそれ以外の採点は、明らかに坂本選手が意外以上に上回っていた」事実があります。つまり「大技=大物一本釣りで大化け狙うか? 例え小さな雑魚であっても確実に数をこなして利益を稼ぐか?」の相違であり、方法論の違いとも言えるのではないでしょうか。
*「フィギュアの基本はあくまで高い芸術性 意外と試合中の選手の顔の表情等も観られている」
此処がどうもロシアの3人娘には欠けていたと思われるのです。正直ですね、、、残念ながら日本人はロシア美少女のスタイリングには太刀打ちできない。ましてや年齢逆算による用意周到な美少女改造人間粗製乱造の上に早々に切り捨て御免の容赦無しでは、、、、しかし何より日本人には「独自の芸術性とスマイルが在った」のです。あのチャイコフスキーを生んだバレエ大国ロシアの高い志と芸術性は何処に忘れて来たのか、、、、どうも全てはあの「プーチンだか  チンに在る」と。まぁご本人様が柔道マニアの素っ裸カレンダー売り出す様な恥知らずの寸足らずナルシシストですからねぇ、お里が知れると言うものですよ恥ったらしい。こういう輩はやたら結果だけを追い求める、、、、決して優れたアスリートを長く時間かけて大切に慈しみ育てて大輪咲かせよう等とは全然一切思いもしない、、、此処に日本の違う面があります。
*「押しても駄目なら引いてみて、それでも駄目なら下から持ち上げるとか横から蹴飛ばす等の柔軟性」
つまり「大技が持てずに平均技で勝負するなら、審判員の目を心を、別の視点に向かせる=芸術性 これを持って姑息だの作戦勝ちだの言われる筋合いは無く、ロシアのやっているサイボーグ作戦等よりはるかに科学的論理的ですね。此処をロシアはもっと解るべきだし、解らぬとしたらプーチン&ロシアの焦り=国力権威低下がそうさせているのでしょう。
そういった意味で今回のフィギュアは非常にたくさんの問題点をあぶりだし、全世界にフィギュアの再考を求め感じさせる絶好の機会であった事は、素晴らしいと思いました。ぜひお師匠様やご訪問の皆様のご意見をお願い申し上げます。  敬具
返信する
大石様重ねてありがとうございます ()
2022-02-18 17:28:14
いささか舌足らずな表記で、意が尽くしきれなかった点ご容赦ねがいます。
 ワリエワを引きずり下ろすために、坂本が繰り上がったというニュアンスで聞こえましたら、これは小生の筆の拙さです。すべては細かな評価点の積み上げで行われた結果であり、予め仕込んだものであるとは小生も考えてはおりません。実際に、滑走順が逆ならともかく、坂本に下駄を履かすことはできないのですから。
 ただ、GOEという出来栄え点については、坂本と比較して云々ではなく、あくまで個人の評価ですが、匙加減の要素もないとはいえず、トータルで低めについた印象があるかなと思ったところです。

 いささか贔屓の引き倒しでいえば、樋口のトリプルアクセルはSPもFSも1点台のGOEでしたが、辛くないかとも・・・(汗)
 ここでトリノの時の大本命だったツルスカヤの演技のポイントは「小銭をこまめに稼ぐこと」と言っていたことを思い出しました。まさに大石様がご指摘の細かい技を積み上げて・・・という方法論を当時のロシアの選手がやっていたという事実です。

 その一方で、フィギュアは本来芸術性を追求し、きれいな形を見せるものというご意見にも賛同するもので、キム・イェリムに魅かれるのもそういう古典的な演技を評価したいと。
 いずれにしろ、今回は出られなかった紀平のケガも、もとはと言えば大技に拘った結果ですし、四回転を飛ばないと勝てないという風潮には警鐘をならすべきかと。
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17歳なら (shima)
2022-02-20 08:44:02
フィギュアスケートの五輪出場資格を15歳から17歳に引き上げる案が検討されているようですね。
まさに、14,5歳なら飛べるけど、17歳ぐらいの女子の身体の変化後は厳しいのが4回転。
何か制限を加えないと選手生命は短くなるばかり、と危惧していたので、この変更には賛成。
ところで、昨日のペアでは3組のROC選手が暫定メダルの部屋に勢揃い(男子シングルの日本同様)。ROCがいないフィギュアスケートなんて、という現実により、「国代表ではない」という変なルールにおんぶしている五輪の悲しさ。
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Unknown ()
2022-02-20 08:54:02
shimaさま
いつもありがとうございます。
おっしゃるとおり、フィギュアの年齢制限の引き上げはいいことだろうと思います。
逆にいえば、スケボーとかが年齢制限などない中、なぜフィギュアにはと思ってましたが、今回の件で、なるほどとも。本来のフィギュアは芸術面を楽しむものという原点から離れて、技ごとの得点の積み上げによる採点というルールが、結果としてロシアのやり方を生んでしまったかと。
なかなか競技としてのバランスのとり方は難しいのでしょうが、新しいルールにも期待ですね。
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