さて4月30日に三三、5月4日に一花、5月6日に一朝・兼好と落語を聞いた小生、さらに5月11日には兼好の独演会と・・・中野にある事務所主催の落語会に連続で出掛けてしまった。
この日もなかの芸能小劇場の名物の朝10時開催の会。噺家にとっては早朝というより真夜中に近い感覚とも聞く。
開口一番はしゅりけん、何をやるのかと思っていたら・・・えっ、まさかこれは・・・の「寄合酒」だった。なかなかの出来だったが、そもそもこれ前座噺じゃないだろって。
さすがに途中で降りたが、この噺自体久しぶりに聞いたかも。それにしても兼好の弟子って、じゃんけんとかけんだまとか、名前も面白いが、芸はしっかりしている。
続いて出てきたのは兼好ではなく、けんだま改メで二ツ目になっている兼太郎だ。久しぶりに見たが、貫禄がついてきたような・・・
どうやら兼好の入りが遅れたのか、つなぎで入った様子。始めたのが「紀州」だった。たまたま先日、三鷹で市楽のひどい出来の「紀州」を聞いたせいかこちらはまずまず。
いずれにしろ、この噺自体がなかなかウケを取る噺ではないので、やりやすい噺ではなさそうだ。学生の頃は寄席に行くと先代の圓蔵がよくやっていたが・・・
さて兼好の登場だ。いつものようになんとも言えないマクラから始めて・・・お、これはまた珍しい噺の「しの字嫌い」じゃないか。
これまた兼好ならではのアレンジで・・・バッチリ楽しませていただいた。
中入りが入り、再び兼好の登場、新天皇が登山がお好きというマクラから入ると、これはおそらく・・・で「大山詣り」だ。
これまで何回聞いているだろうか・・・なんて感じではあるが、予想を超えるくすぐりがちりばめられていて、すっかりやられてしまったぞ。
兼好は寄席には出られないので、このような会で聞くしかないのだが、クスグリのセンスという意味では白酒とともに抜群というべきか。
声がいいわけではないが、噺家というのはつくづくセンスかな・・・とも。
終わってまだお昼前・・・お昼を食べながら、8月の兼好を予約することにしてしまった小生である。
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