口福亭の桜塩ラーメン

伊豆の実家の近くに口福亭というラーメン屋がある。昨年、秘湯の宿「うえだ」に行く途中に立ち寄り、メガチャーシュー麺をいただいた。

 

　喜多方ラーメン系のような上品な味わいのスープが美味しく、また伊豆に行ったら行こうと思っていたが、先日エルブルズに宿泊する前に立ち寄る機会があった。

　というより河津桜を見た帰りであったが・・・今回は、お店の外に見えたのぼりが気になった。それが期間限定の「桜塩ラーメン」である。

 

　期間限定となれば頼むしかないぞ。ということで、ほどなくして出てきたのがトップ写真のこれ。見るからにさわやかな色合いのスープである。

　上に見える緑のものは・・・おお、菜の花だ。なるほど、これは季節だ。さらにスープをすすっていくと・・・

 

　むむ、こ・これは・・・桜の香りがするぞ。お店のご主人にお聞きしたところ、桜餅に使われる葉の塩漬けにヒントを得て、それと同じ味わいをスープに載せているという。

　これはなんとも上品で、かつ春を感じさせてくれるスープだ。例によって麺は細目のもので、こうしたスープにはよくなじむ。なんとなく、直前見ていた桜と菜の花の風景を思い出した。右写真がイメージ・・・

 

　それでいてチャーシューは味わいがしっかりしていて、適度な脂身があり、なかなか満足感が高い。もちろん味玉もいい感じだ。

　手が込んでいる分、価格も高めだが、この満足度は十分な感じだ。ご主人に前回立ち寄らせていただいたことと、ブログのことを紹介したところ、話が盛り上がった。

 

　聞くと、小生の地元町のご出身であるが、地元町の方々にはこのラーメンは物足りないという評判らしい。

　なるほど・・・確かに小生の地元では、漁師町のためか強烈に塩辛い味付けがデフォで、あっさりした味わいだと物足りないという声が聞かれるのもわかる。 

 

　余計なお世話だが、ジャンクっぽいメニューもひとつ用意されてはと提案させていただいた。もちろん、小生はこのお店では、上品系を選びたい。

　普段はジャンク系がお気に入りな小生だが、ここのスープはあっさりしつつも物足りなくないのが素晴らしいのだ。

 

　口福亭、お店は小さいがなかなか侮れないぞ。