切腹最中

今日は何の日といわれると、ほとんどの方はホワイトデーと答える向きが多いだろう。だが、今日は１７０１年に、かの刃傷松の廊下の事件が起こった日なのだ。

　あまりに有名な忠臣蔵のキッカケとなったこの事件。殿中で刀を抜いた浅野内匠頭が切腹という処分になったわけだが、この場所は今の新橋である。
　そして、その新橋の屋敷跡に今、和菓子屋さんが建っている。それが、和菓子の「新正堂」だ。このお店、「新」橋で大「正」元年からやっていることに由来する名前とか。


　そして、この店の名物が「切腹最中」(トップ写真)だ。これでもかといわんばかりに、あんこがはみ出している。
　見た感じはすごいが、２個入りはこんな感じの包装紙がついている。なかなかうんちくを傾けられているような気分で悪くない。

　しかし、切腹最中とはすごいネーミングだ。と思ったら、この店の他の商品もこだわりのネーミングだ。景気上昇最中とかｅ－ｍｏｎａｋａ．ｃｏｍとか・・・(笑)

　うーむ、このお店、老舗ながらなかなかやるじゃないか、といった感じだろうか。とはいえ、まずは、かの切腹最中を食べてみることにした。


　味は意外にあっさりした上品な甘さで、なかなか美味しい。中にギュウヒも入っている。店内には、写真のような飾りもあり、いかにも忠臣蔵のムード満点だ。
　おっ、そうか・・・ここの切腹最中・・・松の廊下にちなみ、ホワイトデーのお返しに使っては・・・微妙か(汗)

　お詫びをするお客様に、「切腹する覚悟でやってまいりました」と手土産で持って行く・・・ひとつ間違えると逆効果かあ(苦笑)
　うーん、といって小判型の景気上昇最中を持っていけば、「越後屋、おぬしもワルよのう」「へへっ、お代官様ほどでは・・・」みたいになってしまうし(苦笑)

　美味しいのに、使い方が難しい、そんなお菓子屋さんかも・・・でもほんとに美味しいので、新橋に行くことがあったらお勧めですよ～