ドラマのジャンルでは朝ドラとか、大河といったおなじみのものに加え、かつては昼ドラというジャンルがあった。
この昼ドラ、別名昼メロなんて言われ方をしていて、朝ドラと同じようにだいたい15分の帯で平日に毎日やるパターン。
各局で競うように作っていたが、多くは昼メロの名前のとおり、男女関係のドロドロしたものが多かった。こうした昼メロがなくなったのはいつのことだろうか。
なんて思い出したのが、この4月にスタートしたテレ朝の昼ドラ、「やすらぎの郷」だ。やすらぎの郷とは、特別な老人ホームといえばいいのか。
トップ写真の川奈ホテルがそのホームに舞台になっている。このホームは、誰でも入れるわけではなく、放送関係でかつて活躍した人たちにホームの方からお誘いがかかるというもの。
物語はそこに入居した石坂浩二が、ホームでかつて一緒に仕事をした元女優などと接点を持ち、いろんな出来事が起こってくるというもの。
高齢社会の伸展で、介護やいろんな問題が不可避な現在、なかなか身につまされるようなドラマになりつつある。
すでに話題にもなっているようだが、このドラマ何がすごいって、出演者がすごい。脚本は倉本聰だが、浅丘ルリ子、五月みどり、加賀まりこ、有馬稲子、野際陽子などなど・・・
風吹ジュンですら若く見えるが、常盤貴子にいたっては若手そのものだ。ちなみに常盤貴子については、「鶴瓶の家族に乾杯」でナレーション出演しているが、あの、まったりとした語り口が妙にほっこりする。
このドラマでは、かつての女優という設定だから、彼女たちの若い頃の写真なども出て来たりして、これがまた妙にリアルだったりする。
だが、そんな中ウワッと思ったのが、八千草薫だ。御年なんと86歳というが・・・なんともおっとり話す姿がかわいい・・・
いやいややっぱり女優さんってすごい・・・と。86歳にしてこの空気感・・・とっさに思ったのは、吉永小百合が将来こんな感じになるのかなあ・・・と。
あっ、話を戻そう。小生にとっても、いずれというより近い将来向かう道。小生がやすらぎの郷に行くことはできないが・・・
いろいろ考えてしまうドラマである。
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