アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

柳家さん喬独演会@三鷹

2014-07-27 06:00:22 | 落語
柳家さん喬という噺家は、小生のお気に入りの一人である。マスコミに売れているわけではないが、玄人好みのいい落語を聞かせてくれる。


 そんなさん喬の独演会が三鷹のホールで時々行われる。予定が大丈夫な範囲で出かけている。今回も出かけてきた。
 まずは開口一番、さん坊の登場。何をやるかと思えば、これが「饅頭こわい」だ。が・・・開口一番としては、ちょっと長い・・・

 だが、この日はもう一人のお目当て小んぶが出る。気を取り直して、小んぶに期待だ。その小んぶが始めたのが、おお「壺算」だ。
 決定的な言い間違いこそあったものの、全体としてはしっかりした古典の骨格ができていて、なかなか良かった。

 そして、ここでお目当てさん喬の登場。一席目は・・・おっ、こ・これは・・・「明烏」だあ。花緑あたりのそれとはまた違う、さん喬のワールドである。
 細かい表情一つで笑わせるところは、いかにも・・・で、しっかりした骨格が楽しめた。さすがである。


 ここで中入りとなり、再開後、まずはさん喬の登場だ。この日も三席パターンの様子で、何をやるのかしらん・・・と。
 おっ・・・これは「お菊の皿」だ。最近流行の派手な演出でなく、オーソドックスな・・・と思っていたら、終盤は鳴り物入りとなり、やはり・・・

 ともあれ、さん喬のこの噺は初めてだ。あ・・・そういえば、明烏も記憶にない。となると・・・ということで、期待しながらヒザの「のだゆき」を迎える。
 こののだゆきは、これまでも何度か聞いているが、なんとも言えない空気で楽しい。ピアニカとリコーダーのパフォーマンスは彼女ならではだ。

 さて、ラストにもう一度さん喬の登場だ。何を・・・って、これは「井戸の茶碗」だあ。考えてみると、さん喬のそれを聞いた記憶はこのところ10年くらいはない。
 もちろん、この噺にはさん喬の人柄がよく出ていて、いい人がさらにいい人に見える。しかもラストで、思わぬ演出があり、ちょっと大感激してしまった。

 さすがにさん喬である・・・が、強いて言うと、これで3時間20分という口演はちょっとつらかった。
 さん坊をなくして、マクラをちょっと絞れば、3時間を切ったと思うんだが・・・そこだけがちょっと・・・な会であった。
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4 コメント

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壺算 (iina)
2014-11-11 08:54:52
「壺算」の枕の話題を、ブログにしてみました。

上野の鈴廣亭で、人間国宝になって初めて聴いた柳家小三治がトリの日の、その弟子・柳家三之助の演目でした。 ^^

舌先三寸で・・・。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/08c8f3c6d233a4e2f01331002514a998

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コメントありがとうございます ()
2014-11-11 09:32:54
iinaさんありがとうございます。
確かに壺算って、舌先三寸そのものですが、考えようによっては、振り込め詐欺だって同じようなものかもです。
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いよっ ! (iina)
2014-11-13 09:37:19
むかし、釣り銭詐欺でだまされるタバコ屋であったかがニュース沙汰になってました。

さん喬は、噺がうまくて好きな噺家のひとりです。
寄席でも、名人とか「たっぷり」の掛け声が聞かれます。
ただ、当人は照れるのか「本当ですか?」につづけて何やら否定的な表現をします。次の寄席では、掛け声がなくなり、
またそれの繰り返しの按配です。芸人だから、否定的ないいわけは不要なのですが、いつごろに達観するでしょうか・・・。

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さん喬らしさ ()
2014-11-16 17:18:28
iinaさん、おっしゃる通りの芸人ですね。
 小生も好きな噺家ですが、先日さん喬の弟子の小んぶと話す機会があって聞いたのですが、実際に照れ屋でおとなしい方のようですね。
 それがまた、らしさになっているような気がします。
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