翁長知事が齢67歳にしてお亡くなりになった。以前からすい臓がんだったようだが、それにしても早すぎるとの説もあり、ネットの中では危なっかしい話まで出ている。
小生はここで左右のどちらかに寄った議論をするつもりもないので、その辺について興味のある方はご自身で調べられたい。
ただ、こちらの記事については評価は別にして、NHKが安室奈美恵のコメントをカットした事実は疑いがないだろうから、掲載しておこう。
さて翁長知事といえば、辺野古の基地移設反対を公約として当選し、最後までそれを貫こうとしたことは誰しも否定しないだろう。
それが正しいかどうかもあえてここで議論したくもない。またオスプレイの導入についてもいろんなところで話題になった。
民主主義とは、いろんな人がそれぞれの立場でどんな意見を持つかは自由なはずだ。もちろん政府を転覆させるなんてことはさすがにきわどいかも知れないが・・・
だからオスプレイ反対という人もいるだろうし、オスプレイ賛成の人もいる。調べたら、両方の立場のデモの画像が見つかった。
というところで、翁長知事死亡に絡み、あるテレビ局でオスプレイ反対のデモ行進の画像を流したのだが、それを見て唖然とした。
周囲を取り囲み、「売国奴」「売国奴」の大合唱。さらに「日本から出ていけ」の大合唱だったのだ。
小生の知る限り、沖縄と北海道は日本の中でもっとも「愛国心」とか「日本人であることへの誇り」の強い地区である。
ちなみにもっとも低いのは神奈川県だそうだが、少なくとも翁長知事はじめ多くの沖縄県民にとって、なぜこの行動が「売国奴」なのか納得できないだろう。沖縄が独立運動を起こしているわけではないのだから・・・
沖縄のみならず、各地の基地にオスプレイが導入されるということで、各地でも同様の反対運動が起きていると認識している。
少なくとも地元にオスプレイが配置になると聞いたら、賛成の人より反対の人の方が多いだろう。すると(潜在的な推論だが)日本には「売国奴」の方が多くなってしまう。
いつも不思議に思うのだが、今の日本では、アメリカの言いなりになることを言っても「反日」にはならないが、アメリカの言うことに反旗を翻すとたちまち「反日」になり、「売国奴」になるらしい。
それは「政府」が、何を言われようとアメリカを支持するパシリだからだが。
「政府」の意向に反するのは、日本のことを真剣に思っていても「反日」になるのか。少なくとも「売国奴」とまで言われる筋合いはないと考えるが・・・
小生にとっては、日本=政府だとは思えないのだがなあ・・・こんなことを書く小生もきっと、「反日」で「売国奴」になってしまうんだろうなあ(涙)
翁長知事が急逝したのは、最後まで己の信念に沿って行動したからだろう。それを公約として当選した以上、それを曲げることはできなかったからだろうし、それが正しかったかどうかは沖縄県民が判断することであり、我々が軽々に言ってはいけないだろう。
いずれにせよ、翁長氏のご冥福を祈るばかりである。
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