連日のコロナ騒ぎや五輪の聖火リレーの話題などにまぎれているが、首相が就任以来目玉のひとつに掲げていたデジタル庁の設置法案が衆院を通過した。
デジタル庁の設置について総論で反対する人は少ないと思われるが、よくよく見ると・・・これってスルーしていいのかって気になってくる。
小生の知る限り、この件を積極的に取り上げているテレビ報道はほとんどない。さすがにNHKは取り上げているので、この記事をご覧いただこう。
抜粋引用すると・・・「6日の衆議院本会議で合わせて5つの法案の採決が行われ、このうち『デジタル庁設置法案』は、自民・公明両党のほか、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で可決」
「また『デジタル社会形成基本法案』は、自民・公明両党のほか、日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で可決」
と記事の表面をなぞれば無風で可決したようにも見える。これに対して、東京新聞の記事をご覧いただこう。
それによれば、まずこの5法案は63本を束ねた法案で、それぞれの法案に対する各党の賛否はこちらの通り。
よく与党支持者から「野党は反対ばかりで対案を出さないから議論するに値しない」という声を聞くが、個人情報保護法改正案を含む整備法案などで立憲民主が修正案を提出するも否決されている。
東京新聞の記事によれば、法案に反対する法律家有志は「デジタル庁は首相に強大な権限を与え、統治のシステムをゆがめる」などと問題点を指摘していると。
新しい庁を設置するにあたり、国会での審議時間は29時間に過ぎないという事実も報道されている。
もちろん時間を掛ければいいというものではないが、まさしく拙速とのそしりを受けてもしかたないのではと。
デジタル庁設置はともかく、そこにまぎれて首相が個人の情報を本人同意に関わず収集できてしまうことの危うさというのは、少なくともほとんどの国民が気付いていないのではと。
5本の法案ごとの賛否を見ると、それぞれの党のよって立つ立場が見えてくる。こうした中身を伝えず、さらりと流すNHKの報道はいかにも不十分と感じる。
いや、報道すらしない他局の方がもっとか・・・この国の国民は、十分に知らされているのだろうか・・・
まだマイナンバーカードを作らない、というのが個人的にはせめてもの抵抗・・・。
気がつけばどんどん監視、管理され、個人の私権は制限される方向に進んでいますよね。今は何も感じなくとも、ある日突然、こんなはずではということになりそうな。
でも、そんなこともつゆ知らず、せっせと地元の与党議員に投票する…それがこの国なんでしょうか。
*「この道は、何時か来た道地獄道」
お師匠様も御訪問の皆様も、大変に鋭い感性をお持ちなので先刻ご承知なのですが、この「デジタル庁」なんてぇおよそ格好悪いノーセンスのネーミングからして「ど怪しい省庁がまたひとつ増えるだけ」なのですが、実は、、、「株券の電子化、クレジットカード使用の強制化、電子マネーの跋扈、インターネット接続の強制化、マイナンバーカードの義務化」等のいわば愚策は実は全て「一本の道につながっている」すなわち「国家お上が、国民が何をどうしているのか? を全て把握する為」なのですが、皆これを全然解っていない。
つまりアナログ時代の以前なら「紙の株券を例えやくざや海外マフィアがもっていようと解らなかった」が、電子化によって全ては透明化されている=まぁあくまで表面的ですが実態は正直解かりませんけれども。クレジットカードや電子マネーは「表面的にはポイントだの特典が賑やかで如何にも得な様」だが、実態は? スケベグッズ買っても筒抜けとなる。電子メールは必ず何処かで盗読されているし、大体「カーナビゲーションやオートマティックドライビング自動運転」なんてぇのも、何せ宇宙からの衛星GPSを使用する限り、例えば?彼女と何処のホテルにしけこんだか?まで丸解りの素っ裸ですよね。ましてや海外衛星使用の場合等は。
インターネットにしろSNSにしろ、「一方通行のTVやレイディオには無い機能を持たせ、どうしてもネットにつながねばならない状況を作り出させ、いつの間にか国民を監視モニターしている」。
これがですね、政治屋や官僚が「もっと知的で頭が良く、デジタルとは何ぞや?と言う基本が解ってさえいれば」まぁ許される部分もありますが、しかしまぁ大半ほとんどが「デジタルのデの字も解らず、只単にそれらしいネーミングの小腸ぢゃあ無かった省庁」こさえりゃ何とか格好がつくだんべぇ程度の「ど田舎の小役人程度の発想」だから、未だにどっかの「野蛮な隣国様」にまで劣りこ馬鹿にされる事になる、、、、お師匠様も御承知の通り「デジタルにはデジタル欠点弱点があり、具体的には例えばあーデジタル時計はアナログと違いその瞬間の数字しか見えないし、そもそも人間はデジタルをデジタルのまま受け入れる事は永久に出来ず、必ずD-Aコンバート=デジタルをアナログに変換する技術が必要である事を、驚く事に知らない馬鹿があまりに多い。例えば「デジタルミュージックの本当の大家は、実はアナログが完全に解っている方々」が成功しているのであり、アナログが理解できねばデジタルは絶対に解らないと断言できます。おそらく政府の政治屋小役人たちは「国民が怖くてたまらない」のです。何を考え何をしているのか。実は「監視社会構築の為のインターネット」が、いつの間にか底辺国民の武器となっていたのは、さすがの世界の為政者どもは気が付かなかったでしょうねぇ。
つまりお師匠様も危惧される「デジタル腸だか何だか」は、おそらく出来た処で単なる「能無し浣腸がひとつ増えるだけ」であり、何の役にも立たないでしょうし、更なる国民監視社会の増長だけがクローズアップされるでしょう。お師匠様も御訪問の皆様も充分にご注意下さいます様お願いいたします。
なみあむだぶつ 敬具
今回のテーマについては、大石さまのおっしゃるここに集約されていますよね。小生もマイナンバーカードなるものが出てきたとき、国側はともかく我々にとって、どういうメリットがあるかまったくわからなかった・・・ってかそもそも、かつて鳴り物入りで作った住基ネットとどう違うのかすら理解できませんでした。
どう考えても、お金の動きを軸に我々を監視・管理する手段にしか見えず、さらにそれを義務化するならいざ知らず、姑息な便利ですよキャンペーンとかわずかなポイント付与で釣ろうというのもいかにも気持ち悪い代物と。
残念ながら、金融商品や給与などなどですでに縛られていますが、デジタル庁がなんのためか、少なくとも我々には何のメリットもないことだけは明らかかと・・・