アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

イクメンブルーって・・・

2016-12-05 07:00:09 | つれづれ
先日のテレビで、イクメンブルーについて取り上げているものを見た。イクメンを頑張ろうと志したはいいが、仕事と家事の両立の板挟みで、「うつ」になったりすることなんだそうな・・・ということを聞いて感じたことをつらつらと。


 まず最初に、共働きで仕事と家事の両立でパニックになった女性に対し、世論は「母親失格」といった論調になる。この時点ですでにバランスを失している。
 以前、奥さんの家事労働を費用換算すると働いている女性の平均年収より高いという調査が出て、各テレビ局が「働くより家事に専念すべき」という論調で取り上げていたことがある。これ見て、ふざけんな! と思ったことを思い出した。

 働いている女性は稼いだうえに、家事もやっているのがほとんどなわけで、その論調は絶対におかしいだろって・・・と。
 さて、次にイクメンブルーについてだが、小生イクメンということでは、最先端だったという自負がある

 愚娘のオムツ替えや、ベビーカーに乗せてのスーパーへの買い物などもやっていた。イクメンと自負する人に多い勘違いで、オムツ替えをやったことがある・・・という人がいるが、小生の場合は日々やっていた。平日、帰りが遅いときは、せめてとオムツの洗濯はやっていた。当時は布おむつだったからだ。
 愚娘が熱出したりしたときに、小生が休むこともけっこうあった。そんな小生に、職場の女性が言っていたことばにショックを受けた、「男がそんなことで休むなんて」・・・何がショックって、主婦の女性も多かった中で、男性でなく女性から言われたことがショックだった。


 イクメンブルーの話でも、「子供が熱出して保育園の対応を」というのに、「奥さんができないのか」なんて詰められて・・・とやっていた。
 小生のいた会社でも、およそそんなことには理解のない会社だった。いや正しく言うと、「当時は」か。今では、理解しているふりをしていて、本質は・・・と思うが。

 イクメンを支えるのは、何よりイクボスである。退社直前に会社で「イクボスセミナー」なんてのをやっていた。中身は今更というもので、陳腐そのものだった。そこで感想文で「こんなことを今更やらないといけないところが、この会社の問題点、やらないよりやった方がいいのだろうが、少なくとも30年は遅れている」と書いた。

 少なくとも今の若い人たちも含めて、イクメンを経験した上司がどれだけいるか、それが普通にならないと、イクボスが普通にならない。
 上司が「忙し自慢」をしていたり、「休日は奥さんから家にいると邪魔もの扱いされる自慢」をしている会社には本質的にイクボス文化は育たない。

 そんな中で、イクメンやイクボスをやっていると、「君には一生懸命という言葉がないのか」とか、「君は仕事と家庭のどっちが大切なのだ」とか言われ、あげく「給料泥棒」と。
 っ、それは元々のお前の仕事の能力の問題だろうって・・・はあ、すいません(汗)

 とはいえ、こんな世の中がまだまだ普通で、その一方で収入は増えず、共働きはますます増える・・・この国はどうなってしまうのだろう。
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