アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

深川江戸資料館で、兼好・市馬

2013-03-31 05:27:34 | 落語
深川の江戸資料館のところにある小ホールは、落語の入れ物としてはちょうどいいところであり、小生も以前高座に上がらせていただいたことがある。

 そのホールで、兼好と市馬の二人会が行われたので出かけてきた。さてまずは開口一番、市助が登場。「一目上がり」だが、だいぶ口調が落ち着き、落語っぽい感じになってきた。
 いい師匠についているんだし、このまま頑張ってほしいところである。さて、早速のところ市馬の登場だ。


 若い頃の楽屋での思い出話をしながら、正蔵・小さん・馬生の三師匠の話を聞く。これはなかなか懐かしかった。
 そしてこの三人の性格がまったく違った、といいながら始めたのが「長短」。本寸法の仕立てだったが、さすがにぬかりなしであった。

 そして兼好の一席目、旅の話などしながら始めたのが「抜け雀」。なかなかいいお話で、人情噺というわけではないが・・・とにかくそこはそれの兼好流。
 こんなに爆笑してしまう抜け雀は初めて聞いた・・・って感じ。正直、けっこう人物描写などハチャメチャなところもあるが、なんとも言えないワールドが展開する。

 すっかり楽しんだところで中入り。再び兼好が登場。人間ドックのマクラは意表をつかれたが、これまた大爆笑。
 始めたのが「犬の目」・・・うーん、久しぶりに聞いたが、ナンセンス噺の極み。しかも、兼好流のアレンジが入り、抜群に面白い。

 そしてトリに再び市馬の登場。始めたのは、この季節ならではの「花見の仇討」。市馬のこれは何度か聞いているが、何度聞いても面白い。
 噺自体がよくできたストーリーなこともあるだろうが、実際にこんなことを江戸っ子は考えていたんだろうなあ・・・なんて思わせてくれる。

 かくして、これまた大満足でたっぷり4席。市馬と兼好という、違うタイプの噺家の競演はやはり楽しいぞ。
 この会は定例でいろんな噺家の二人会をやっている様子。7月の菊之丞・扇遊の会のチケットを取ってしまった。

 といいつつ、今年の10月には、この会場で、また小生も高座に上がらせていただくんだよなあ・・・って。ちょいと早いが、その節はよろしく~
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