都内には二郎インスパイアのお店がたくさんあるが、武蔵関が最寄りの駅の「いごっそう」はマニアの間では有名なお店のひとつだ。
最寄りと言っても、駅からは徒歩約15分。ただ三鷹からバスで行けば北裏というバスの折り返しターミナルなどからは近いし、三つ塚バス停は文字通り目の前の青梅街道沿いだ。
お店はこじんまりとしたものだが、隣に一台駐車スペースがある。今回は開店前に到着し、車を停めて待機していると・・・ほどなくしてご主人が開店のサインを・・・
えっ、まだ11:30になってないよ? そう、車で待っているのを意識してくださったのか、ずいぶん早めに開店してくれたのだ。さりげない心遣いを感じるぞ。
店内はL字型カウンターであるが、個人的に嬉しかったのが食券のシステムでなかったこと。これはかつての二郎のそれに通じるぞ。
今では二郎直系のお店も増えたが、すべてのお店で食券のシステムを取っているようだし、インスパイアのお店でも食券を使っているのが普通。
だが、小生のような三田にしかお店がなく、かつあうんの呼吸で、おやっさんに間髪入れずでオーダーをしていた経験値のある人間には嬉しいのでは・・・
といいつつも、そこはさすがに今風で、まずメニューから何をお願いするかを先に申告するシステム。というのも、醤油のスープ以外にも塩や季節ものの味噌などもあるし、つけ麺などもある上に、ご飯メニューまであるからだ。
小生は豚入りラーメンを麺カタメの少な目でお願いした。
するとご主人から「少な目だとかなり量が少なくなりますが、大丈夫ですか」と。ご主人の気遣いも嬉しい。しかも麺少な目は100円引きというのも嬉しいところだ。
ほどなくして、トッピングを聞かれたので、ニンニク・カラメ・アブラでお願いした。出てきたのがトップ写真のこれだ。
食べる前になんとはなしに「以前から来たかったんです」とお伝えしたところ、「お口に合えば」と。すかさず小生「こういうラーメン歴40年ですから大丈夫です」と。
麺少な目にしたことと野菜マシにしていないこともあり、迫力は感じないが、豚入りにしたことで、豚も枚数が多い。
その豚だが、伝統的な感じの肉質で、ノスタルジーを感じる。と・・・そのときだった。ご主人が「40年ということは、三田のあそこですね」と。
そこから他のお客さまのいないことをいいことに仲通りの話などになり、やがてご主人の方から小生がたまり場にしていた喫茶店の名前が出た。
おお、なんと・・・という感じだが、うかつにも後で知ったのが、ご主人は三田の二郎の名物スタッフだったこと。
そりゃあ、納得・・・だが、こういう話ができるとは思っていなかったので何とも嬉しい。そうか、最初から何となくホームの雰囲気だったのは、こうした空気感があったからかも・・・
さて、肝心の麺だが、自家製麺をうたうもの。その味わいはなめらかで、ワシワシ感のないものだが、といってクタクタ感もなく、なかなか美味しいもの。
そしてスープだが、本家のものより甘味が少な目の印象、カラメにした効果かもしれないが・・・さらにアブラ感はそれほど感じずスッキリ感が強かった。
といいつつ、それはあくまで二郎標準との比較であり、適度なコッテリ感で大満足である。ボリューム的にもオヤジ世代にはちょうどよく、無理なく完食だ。
いやあ、諸般の事情からこれまでこれなかったことが残念だが、これはもう再訪決定である。
場所柄、三鷹市在住のFC東京サポにお声掛けしても・・・なんて。
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