玄海の語り部

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川俣保美がそれを熱く語ります。

元気な日本、実は世界一の債権大国だった

2012年06月08日 10時14分55秒 | 最近読んだ本から

浜 矩子著  【「通貨」はこれからどうなるのか】という本を読みました。

実は日本は、世界一の債権大国であり、グローバル時代の先導役ということが紹介されていました。

本の内容の一部を紹介すると

 

日本がどれほど債権大国なのか

・国富

 政府や企業など国全体が保有する資産から負債を差し引いた金額  2009年末 2712兆円

・対外資産負債残高

 日本が海外に持っている債権の残高と海外からの負債の残高を差し引いた金額  2010年度末 251兆円

世界一金持ちの国である

 

このように資産を過去から積み上げてきた日本ですが、昨年の東日本大震災の影響で2011年の貿易収支が赤字となり「日本もとうとう貿易赤字に」と新聞を賑わしました。

しかし、本当に貿易収支が赤字になったことで、日本の今後は経済的に苦しくなってきたのでしょうか。

日本の将来は暗いのでしょうか。

 

国の経常収支を見れは、現在の日本の状況が数字で分かります。

これは、世界共通のルールで作成される物で、現在に国の状況を表しています。

 ・貿易収支・・・主に製品の輸出入を表す

 ・サービス収支・・・輸送や旅行、通信などのサービス

 ・所得収支・・・海外子会社からの配当や海外証券投資による収益

 ・経常移転収支・・・政府間の援助など

 

2010年

 ・貿易収支・・・8兆円のプラス

 ・サービス収支・・・1兆5000億円のマイナス

 ・所得収支・・・11兆6000億円のプラス

経常移転収支を勘案した後の経常収支17兆1000億円の黒字

 

2011年 東日本大震災の影響

 ・貿易収支・・・1兆6000億円のマイナス

 ・所得収支・・・14兆6000億プラス

経常移転収支を勘案した後の経常収支9兆6000億の黒字

 

これだけ黒字を積み上げている国だからこそ、円は高くなり、国債の金利も上がらないのです。

日本人として自信を持ちましょう。

 

 

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