岐阜に住む妹夫婦から、久し振りに会いませんかと誘いがあり、老夫婦2組で日帰りの小旅行をしました。
メインの目標は大垣で「鮎」を食べることでしたが、西岐阜駅で落ち合い最近出来た岐阜県庁からの眺めが良いので案内しますとのことで、新県庁へ向かいました。美術館などがある地域でした。
広々とした敷地の駐車場から建物を仰ぎ見ました。大きすぎて全部入りません。パノラマモードにすれば良かったのですが、左、右と2枚撮っておきました。真ん中がかなり抜けています。
3階までと20階は公開エリアになっていて、開庁時間は誰でも入れるそうです。
1、2、3階の中心部は吹き抜けになっておりエレベータホールになっています。木をたっぷり使った居心地の良さそうな場所です。何処かの小学生が社会見学に訪れたのか集まって先生のお話を聞いていました。
専用のエレベータで一気に20階です。周りが全部こんなガラス張りの展望室になっています。外へは出られません。
↑ 北東方向。曇り空でシルエットですが、岐阜市中心部・柳ヶ瀬、金華山(岐阜城)が見えます。
↑ 左 金華山のアップ ↑ 右 南方向、木曽川とはるか彼方に名古屋駅前のビル群が見えます。
↑ 北西。長良川に掛かる橋の向こうに雲がかかった伊吹山、左寄りの窪んだ所が関ヶ原か?
↑ 南西。長良川の流れ(右から左に流れる)と養老山脈
↑ 室内はぐるりとこんな木組みそのまま、ガラス張りの展望室です。
↑ 椅子とテーブルが要所に配置してあって、のんびり休憩も出来ます。周囲にあまり高い建物は無く、歴史的景観が望めるので新名所になるでしょう。信長になった気分になれそうです。中心部(上では左側の壁面)は大小の会議室が並んでいます。
県庁はまたお天気の良いときに寄ってみたいと思いました。
鮎料理のお店は、大垣の今宿という地にありました。昔は宿場?だったような地名ですが、お店の外にはソフトピアセンタージャパンの建物が見えて、今はIT、DXの起業家が集まる地のようです。
主目的の鮎料理ですが、お刺身が街のスーパーでは手に入らないもので、コリコリしてとても美味しかったです。手前は甘露煮。ちょっと手を付けて証拠を残さなくてはと撮った写真です。
あとは食べるのに専念しました。思い出して撮ったのは姿焼き(塩焼き)です。囲炉裏風の盛り付けをしてテーブルに出てきました。
鮎を堪能した後は、大垣は初めてでしょうと、少し”観光”をしてくれました。義弟は高校時代は大垣でしたので良く知っているはずですが、昔とは変わったな?と言いながらハンドルを握っていました。大垣城の周辺の街を回り、昔、川湊だった所で下車し周辺を散策しました。
伊勢へ向かう船着き場の道標が立っていました。「南いせ くわなへ十り さいがうみち」と書いてある様です。俳句の韻を踏んでおりこのような道標は珍しいそうです。くわなへ=桑苗 春の季語の由 さいがうみち=調べましたがよく判りません。参詣道?のような解説を見たような? ただしここに建っているのは展示用の複製で、本物は近くの記念館に保管されているようです。近くに建っていた説明では「谷木因建立の俳句道標」 とありました。
その後、色々調べてちょっと判ったことは、さいがうみち=在郷道 の様です。在郷は、いなか、ふる里 と言う意味もあり、南へ行けば、桑名まで十里、芭蕉さんあなたのふる里への道ですよ と言うような意味になりそうな気がします。(全体を口語訳したような解説になるようなものは見つかりませんでした。あくまで私見です。)
この水路から揖斐川に通じており近年までは水運の大動脈だった様です。対岸には灯台が復元されていました。木造ですが熱田の宮の渡しの灯台より高いものでした。周辺は桜の木が多くお花見のシーズンには賑わうようです。川を往き来した船も泊められ、赤い橋が架かっていたりして風情もあります。大垣・桑名は10里、桑名・宮は7里、直行便はあったのかな?と思いました。
大垣は「奥の細道」のゴールの地ですが、奥の細道 むすびの地 という石碑も建っていました。
石碑の奥に見えるのは、大垣の弟子(谷木因等)と別れ、伊勢へ帰る芭蕉の別れのシーンの像が建っていました。(2人の間が離れているのは何故だか分かりません。芭蕉さんだけアップしておきます。)その後の調べでは、木因等4人が長島まで一緒に乗っていき最後の句会をしたようです。
近くには「奥の細道むすびの地記念館」もありましたが時間の都合で見学は省略。下はこの地の某藩士が別荘に使っていた古民家と門で、句会を開いたりしていたようです。記念館の前にある駐車場の横にありました。記念館のある地は、木因の旧宅があった所のようです。
駐車場の脇にある最近出来た休憩所で一服して、大垣駅から名古屋へ帰りました。休んだ隣の建物に大垣の夏の食べ物、金蝶饅頭が売られていたらしいのですが、この次の楽しみにとっておきます。
日帰りの小旅行ではありましたが、内容盛りだくさん、もう一度行ってみたい意義ある一日でした。