「かかしいっぱい 山里元気」(朝日新聞夕刊、2012/3/22)
高知県香美市物部町の集落で、村民に似せたかかしがあちこちに作られ、反響を呼んでいるとのこと。
過疎が進む自分の集落を寂しく思った一人の男性が、「せめて、かかしで人を増やせないか」と考えて、自分に似せたかかしを畑に置いたところ、村の人に好評。
作業に加わる人も増えて、実在する村人をモデルとなったかかしが、集落各所に出現。
その結果、家に閉じこもりがちだった高齢者がかかし作りに参加。見物客も訪れるようになって集落が活性化し、活動の輪が広がっている。
写真で紹介されていたかかしは、生活感を伴っていて、本当に生きている人のようだ。
かかしは近所で拾ってきた木やわらなどで作られているとのこと。さらに見物客の訪問が刺激となり、人々が草むしりや掃除に積極的になったそうで、里山の管理にも一役かっていそうだ。
「小さなことじゃけんど、大きなことをやって長続きしないよりはいい」との発案者の言葉に共感した。
ところで、記事によれば、かかしは中国語で「茅草人」と呼ばれるそうだ。
知り合いの中国人に読み方を聞いたところ、「mao-cao-ren」だと教えてくれた。
以前にブログで紹介したが(→茅人Tシャツ)、中国には「茅人節」というお祭りもある。
草文化、茅つながりで、またひとつ共通点を発見して嬉しくなった。
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