思い出し笑い

今年初のお仕事が入った。(T_T)
亡くなったのは近所のおじいさんで、
よく一家でお寺参りをする人物なのだが、
遺族の言動が明らかに動揺しまくり。
聞けば、日曜日が孫の結婚式だと…。
ここで一年前の「おやぢ階段落ち」を
思い出した。
人事不省になるほど酔っぱらって、
カーペット敷きとはいえコンクリの階段を
まっさかさまに頭から落ちたんでした。
げむの結婚式前で異常に脳内沸騰していた私、
ただ一人、心配するゆむたに
「ほっとけっ、万一死んでも公表せずに
結婚式をやるからなっ」と怒鳴り、ゆむたは
「おやぢ、今死んでもお葬式もしてもらえないよ、
どーすんだよー」とアイスノンを当ててやったこと^^;

この遺族も、とりあえず結婚式はやって、
それからお葬式をします、ということになった。
一生記憶に残っていいかも(こら)

もう１年たつのか…と考えていたら、
またいろんなことを思い出した。
結婚式秒読みの２月６日、おやぢが
「うちで葬儀をするから」と目をすえて言った。
「え、それはムリ、近いんだからベルコでやって」
「いーや、できるできる」
「どうやって ! 」
「けっ、できるわっ」
遺族も「結婚式前ですからお寺でなくても」と
言ってくれるのを頑として聞かなかったやつ。
この時、私の頭の中で今までの人生が
ガラガラとくずれる音がした。
絶対に今は泣かない。
けど、見てろよ。
一生許さんリスト通称しょうこのデスノートに
特大のタトゥーを入れたのだった。
涙が落ちないように唇が切れそうなくらい
前歯で噛みしめている私の顔を
げむはずっと見ていた。
もちろん、式の当日だろうが葬儀はするし、
２日前に出来ないわけがない。
でも、物の言い方ってあるだろ。
何でも自分の思うようになると思うな、
ほんとーに人を動かすこと、使うことの
ヘタなやつ。

１年たっても相変わらずで、
いまや誰一人言うことを聞かなくなった家人の
本音を知ってか知らずか、くすくすくす、と
思い出し笑いをされているおやぢです。