風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官 栗林忠道」 梯久美子 

2024-11-11 12:32:08 | キリスト教会
梯久美子さんの名前は、しっかり心に残っています。
高橋源一郎の飛ぶ教室
秘密の本棚でまた取り上げられました、

「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官 栗林忠道」
  梯久美子

かなり前に映画「硫黄島からの手紙」を見ました。

戦争は、虚しい。
栗林忠道中将の辞世の句
「国のため 重きつとめを 果たしえで
 矢玉尽き果て 散るぞ悲しき」
無念さが、胸に迫ってきます。
島をめぐりすべての兵士たちと会っていた。
死ぬなとみんなに告げていた。総指揮官。

最初に源一郎さんが話された
「わたしたちの正しい場所では 花は咲かない」 
  アモス・オズ 作
疑問と愛は 世界を掘り起こす

自分だけが正しいなんてことはない。
違う意見を聴く耳を持たないと、
その地面は踏み固められて固くなり
花は咲かない。

イスラエルの作家 アモス・オズさんの本
(現在絶版、図書館にもない)
ユダヤ人が、自分たちの祖先の土地だと言って
侵略してきたとき、追い出されたパレスチナの人たち。
自分たち=ユダヤ人(イスラエル兵士)は、
行くところがないから、ここでこうして銃を構えているだけだ。
と老兵に言われて、「正義とは?」と作家になった。

どちらに正義がある、とは言えない。

戦争は、争いは、
どちらも自分たちが正義だという(言い張る)
そこから起きる。

硫黄島で闘った日本兵士とアメリカ兵士
どちらも2万人以上の兵士たちが死んだ。
正義は、どちらにもない。
そんな気がしました。
だから戦争はしてはいけない。

悲しみがこみあげてくるのは、
なぜだろう。


 『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』 梯久美子
   (アマゾンのネットからお借りしました)
   梯久美子さんって、すごいなあ。