外で祭事などの活動を締め切って8年ほどになりますが、
「アペリティフの日」2014の誘いを受けて
その趣旨きいてみると
フランスと地場の農産物振興と食文化の向上が主な目的で、
シェフ参加が条件だということでした。
主催スタッフは手弁当で何度も打ち合わせを行い
参加レストランの多くは採算をあまり見ないで原価すれすれで料理を大盤振る舞いする
フランスの食文化を啓蒙する熱い祭典ときいて
これは本当に文化的な活動なのだなと理解して、、
それならばということで参加することにしたわけです。
初出店で勝手がわからないので、
皆さんにアドバイスをいただきながらのデザート&ブース作成。
我々スタッフ以外にも辻調教員で友人でもある鴨志田めぐみ氏と
新しい友人フラワーデザイナー今野カズオ氏らの助けにより
スタートいたしました。
グリーンデイズ主宰フラワーデザイナー Kazuo KONNOとKazunoli Mulataとの
情熱のコラボレーションKazu²Bloom花とデザートの饗宴です。
グリーンデイズ→greendays
手前の両手鍋のオーガンジーのサッシェに入っているのは
エシレバターとフランス小麦を使った、お持ち帰り用の焼菓子アソート
ディスプレー用の皿を作っておりますね。
うちのベテランスタッフ阿部と鴨志田氏
Aの皿はフロマージュブランと赤いフルーツとの香るアシェット
ブティック売りより軽めに作ったクレメダンジュ
レモンとオリーブオイルのミニケーク
水を加えないで低糖にして密封でコンポートにした亘理産イチゴ。
レモンバーベナのクリームとルビーピーチのマカロン
ルビーピーチのソース
これが300円のワンチケット。当日券500円のお客様もお得感が薄れない様にと作ってみましたが
若干サービスが過ぎたようです。
これがメインのブース
エージングされた鉄板にフランスの新聞と
lafamillemoutonさんから仕入れた素敵なレースをかけて
kazuo氏が即興で花を添えていったものです。
クリーミーなショコラと黄色いフルーツのアシェット
とろけるようなカリブのカカオ豆を使ったクレムー、砕いたカカオ二ブ入りのビスキュイショコラ
マンゴーパッションのソース
ビスキュイショコラオランジュ
なんと4Lサイズの宮崎マンゴーから切り分けたマンゴー
そしてパッションフルーツのガナッシュとキャラメルとアンズのタタンを忍ばせたマカロンです。
こちらもワンチケット。
花とレース美しい組み合わせですね。
才能あふれるシャービークリエイターIkumiBloom氏の
幸せのエネルギーが詰まったドラジェボックスにも応援いただきました。
エージングされたボックスの中にタンポポの押し花が収められていて
このボックスを開けると、春の陽だまりの優しい空気が
生花の生気を足掛かりにというか絡み合いながら会場全体に広がるようです。
姉妹みたいですねマダムとめぐみさん
ご褒美レストラン アポロンさん
オーナーシェフ平君からの差し入れ
1Lのアイスクリームに僕の大好物であるトリュフを300gも入れたアイスクリーム。
感電するような味わいでした。。。
これは本当に本当に美味しいもので、そうそう食べれるものではありません。
アペリティフの日には恐ろしいものが出ますね~リッチすぎます。
この後追い打ちをかけるようにトリュフのスープもいただき
美味しくいただきました。
デザートが完売して笑顔のマダムとシェフ。
終了後 応援に駆けつけてくれた友人たちと♫
今年は3年目だそうで
動員数が初年度300人
二年目が600人
そして今年が1000人
日本全国で同時に行われるアペリティフの会の中でも
1000人規模まで成長した仙台会場は規模が大きなほうだそうで
この数字の伸び方からもわかるように
運営スタッフの努力とゲストの欲求がリンクしています。
震災後宮城の食文化が急速にシフトアップしていますね。
今回のイベントに参加して、、、
30年前まともなチョコレートやフルーツなどの素材が手に入らず
業者さんを探して仕入、時にはフランスから直接買い付けた
道具や素材で、何とかフランス的なものを作り商売を始めましたが
時期尚早お客様の口にわないということと、
若い自分の未熟さも手伝い
作っては捨てるを繰り返したあの苦渋の、、、
まるで泥の中をほふく前進するような日々とのコントラストを
感じずにはいられない
食の向上を象徴するような一夜でした。
ここのところの仙台圏はそんな時代があったことを
僕自身も忘れてしまいそうなほど豊かになりました。
若い料理人や菓子職人が自由な素材とイマジネーションとで
次々と店を開いてゆくのを見るにつけ
つくづく良い時代になったものだと、、、感無量な気持ちでいっぱいになります。
今まさに、、、ようやくスタートラインに立ったぜ宮城!という感じです。
自分が現役の間に時代がここまで追いついて来たことが
遅かったような早かったような複雑ではあるのだけれど
うれしいものですね。
残りの人生も僕なりの方法で食文化向上に尽くしていきたいものです。
モチベーションのたまっているところを常に引き出しつつ
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