キートンの四方山話

大学で産学連携や知財をやっています。海洋・深海や船舶関係が多め。発言はあくまで個人的見解で所属の組織とは関係ありません

帰りは東京まで船旅♪

2005-09-26 23:33:16 | 旅行
東京へはフェリーを使いました。
オーシャン東九フェリー

新門司港から東京フェリーターミナルまで32時間の船旅です。
たまにはゆっくり本でも読みながら長旅でも。

この航路は、10数年前学生時代に一度使ったことがあります。その時は、小倉港発だったので関門海峡を通り関門橋をくぐったのですが、新門司港の開港に伴い新門司港発に。ちょっと残念。

初日の晩は、門司港観光で歩き回って疲れていたので、消灯とともに就寝。

7:00に朝食をとった後、ゆっくり読書。熟睡したので日の出を拝むのを忘れてしまいました。室戸岬あたりで日の出だったのですが。

今回の旅のお供は船旅らしく、白石一郎著の『元寇襲来』『海の夜明け 日本海軍前史』と小川一水著の『群青神殿』という海洋歴史小説と海洋冒険小説。
『元寇襲来』にも登場しますが、私は旧松浦水軍の勢力下にあった地方の出身。毎日海を見ながら通学し、クラブ活動をした身。どうしても海は身近な存在です。だから船旅も苦ではない。結局、途中まで読んでいた分も合わせて3冊読みきってしまいました。船上で海洋ものを読むのはいいものですね~。さすがにタイタニックやポセイドンアドベンチャーなど沈没ものはいやかもしれませんけど。

読書の合間に甲板をブラブラ。日本海航路は、ブリッジ見学会なんてものがあったような気がしますが、こちらは何もなし。残念。ブリッジやエンジンルームに行ってみたかった。

舷側から海面を見ると10m以上はありそうですが、つい「海面よ~し」と指差し呼称して、マスクとレギュを押さえて海に飛び込みたい気分。この高さからのエントリーは骨折するかもしれませんが、『海猿』の影響♪

写真は、日本海に沈む夕日です。遠州灘あたり。涙が出るくらい美しい夕日でした。一直線に伸びる白い航跡もなんとも旅情にあふれています。昼間の地平線もそうですが、遥か彼方にひろがる海原を見ていると、あの果てまで行ってみたいという気にさせられます。あの水平線の向こうにはなにがあるのでしょうか・・・。きっと大昔の人類もそう思って大海原に漕ぎ出し、そして世界の隅々に広がっていったのでしょう。

水平線への憧れ、といえばもう一つ。ダイビングやっていると、透明度がよくて海底が見えないくらい深いところの中層に漂っている時に海底の方を見ると、闇が深くなっていくのが見て取れ、大変神秘的。その奥に行ってみたい、その神秘にふれてみたいといつも思う。どこまでいったら海と一体になれるのだろうか?
このままその神秘に抱かれながら、沈んでいけたらと思うときがある。いやもしかしたら今も心のどこかでは・・・。

夜は夜で甲板に寝そべって天体観測。って雲がかかっているじゃん!昨晩、四国沖のほうが晴れていたような!残念。久しぶりに満天の星が見たかった。

外にいる以外は、ビールや酎ハイ片手に読書三昧。

そして最後の就寝。

5時前に起床。国際展示場前までの送迎タクシーは、6時40分出発。それまでは客室でゆっくり休み。

いよいよ下船。32時間の船旅も終了。今日はこのまま家に帰って着替えてから出社。たいへんな日常が待っている。


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