イスラーム教のラマダン月が、2020年5月23日付で終了しました。
本日5月24日からイスラーム教の祭日「イード・アル=フィトル」がはじまります。これはラマダン月の終わり(フィトル)の祝宴(イード)という意味で、文字通り「ラマダン月が明けましておめでとうございます」という趣旨で行われるものです。
イード・アル・フィトルは、トルコではシェケル・バイラム(砂糖祭)やラマザン・バイラム(ラマダン月の祭) などと呼ばれていて、FacebookなどSNSを見ると「Şeker Bayramı kutlu olsun」、「Ramazan bayramı mübarek olsun」といったお祝いの言葉が並びます。またLINEやMessengerで直接メッセージを頂くこともあり、今のところ私にも3通ほど頂いています。
さて、ケバブマニアの私にとってシェケル・バイラムはあいさつ回りの期間です。
仲良くさせて頂いているケバブ店へ紅茶やお菓子を差し入れるのが習慣になっています。「おまけ」してくれることもある仲の良い店員さん。こうしたコミュニケーションもケバブの魅力とは思うのですが、借りっぱなしが心にのしかかるのも事実。
そこでシェケル・バイラムに便乗し「Şeker Bayramı kutlu olsun.あとこれ差し入れです。」と勝手にお返しをすることで、心の均衡を図っている次第です。今年は緊急事態宣言が出ている最中ということもあって自粛していますが、明日にも宣言が解除される見込みと報道があるので、念の為に通販でトルコのフルーツティーなどを仕入れてスタンバイしております。
ちなみにトルコでは、子どもたちが身内やご近所をまわってお菓子をもらう慣習のある地域があるそうです。傍から見るとハロウィンに似ているのですが「お菓子くれなきゃ悪さをするぞ」なのに対して「シェケルバイラム、おめでとうございます」と挨拶をする平和な行事です。
相変わらずとりとめもない文章で恐れ入ります。それでは皆様 Şeker Bayramınız kutlu olsun(シェケル・バイラムヌズ クトゥル オルスン).よい祭日をお過ごしください。
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ラマダンの始まりについては次のページについて詳しく書いています。
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【閑話休題】
時節のお祝いというのも文化の違いを感じるところで、日本人がSNSで時節のお祝いの言葉を述べるタイミングは正月ぐらいかと思いますが、Facebook上のトルコの方々を見ていると、砂糖祭や犠牲祭、共和国記念日など祭日でも「おめでとうございます」とお祝いの言葉が流れてきます。※あと祭日ではないですが国際女性デーでも見かけたことがあります。
以前、日本語・英語がほぼわからないケバブ店の店員さんに「Today Japanese Birthday...」と言われ「Ah...Japanese Emperor's birthday?」と聞くと「Omedetou Gozaimasu」と祝われたことがあります。お察しの通り、その日は12月23日の天皇誕生日で(私に言われても…)と思ったのですが、恐らく彼の感覚だと自然なんだろうなと思った次第です。