荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

羨望の巻、いつたび。

2017年02月24日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを




*今回は、2012年に別んトコで書いていたブログに加筆・修正したモノをお送りします。



最も醜い感情は“羨望”であると、何かで読みました。

“憎しみ”は対象者と同一目線であるのに対し、“羨望”は対象者より低い位置におり、且つ同一位置に這い上がる努力もしていないという訳です。

その時点で対象者に負けており、更に負けを認め、己が己であろうともしていない、とも。

なるほど、その通り。

で、思ったんです。羨望とはすなわち嫉妬でもある、と。



以前、聞いた事があります。

ある立派で高名な坊さんが居りました。

この坊さん、厳しい修行により、様々な事象に感情が左右される事がなくなりました。

そんなある日、村人たちの話しを聞きます。

それは、村はずれの山の向こう側には、もっと立派な坊さんが居るという噂。

その晩から、坊さんは羨望と嫉妬で眠れなくなったそうです。

ことほど左様に、人間の最終的な負の感情というものは“羨望”“嫉妬”ではないか、というお話しでした。

確かに、ヒトを羨むという感情ほど、無意味で無価値なものはないでしょう。

この負の感情から脱却するには、まず世俗の溢れる情報から己を解き放つ必要があります。

そして、ヒトと群れない環境を整える事。

自他を愛し、行動に魂を入れ、一所懸命に生きていれば、評価してくれるヒトというのは必ず居ます。

一所懸命に生き、一所懸命に食い、一所懸命に仕事をし、一所懸命に愛する。

シンプルに生きるのは闘いですが、その代償として“羨望”“嫉妬”という感情から解放されるのであります。



『倦怠する者が倦怠に身をもてあますように、羨望する者は、羨望で身をいじめる』エミール=オーギュスト・シャルティエ(フランスの哲学者・1868~1951)

過去の関連記事。
羨望の巻。
羨望の巻、ふたたび。
羨望の巻、みたび。
羨望の巻、よたび。
シンプルの巻。
シンプルの巻、ふたたび。
シンプルの巻、みたび。
シンプルの巻、よたび。
シンプルの巻、いつたび。
シンプルの巻、むたび。
シンプルの巻、ななたび。

板尾創路の巻。

2017年02月24日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




【嫌われる勇気】第7話「仲間を救え!刻む死の秒読み爆弾魔VS蘭子」を観ました。

いや、ウンコレベルの酷い脚本でしたな。

まぁ、それは置いときましょう。

今回のメインゲストは板尾創路。

サブタイトル通り、爆弾魔役でした。

さて、この板尾創路、芸人としては面白いと思うんです。

【タモリ倶楽部】なんかで観ても『つまらんなぁ』と感じた事はありません。

問題はドラマや映画出演といった“役者”としての顔。

お芝居、すっごく下手じゃないすか?このヒト。

一本調子で棒読みのセリフ。

【電人ザボーガー】の大門豊役・【家族ゲーム】のお父さん役・【営業部長 吉良奈津子】の副部長役・・・。

下手過ぎて、作品に入れ込めなくなっちゃう位です。

製作者サイドに起用理由を、是非聞いてみたい。



【極悪がんぼ】の抜道役は、まぁまぁでしたが。

・・・ってフジテレビジョンばっかじゃねぇか。

なるほどね、こういうトコがフジのダメポイントなのか。

な~んか、分かる気がします。



板尾って、基本的に感情のブレが大きい役は、苦手なんじゃないでしょうか。

【男はつらいよ】の御前様の様に、トーンの変わらない役ならソコソコ合いそうです。

役者の性格を上手くコントロールするのも、演出者の技量なのでしょうね。



『適材適所というが、そんなに適材が転がっているものではない。責任を持たせて、どしどし仕事をさせるのが一番だ。失敗をして叱られるうちに、若い人は何でもできるように育っていく』小林一三(ニッポンの実業家・1873~1957)

プレミアムフライデーの巻。

2017年02月24日 | 日毎ニュースに正義の理想を




『金曜日に笑うものは土曜日に泣くであろう』ジャン・バティスト・ラシーヌ(フランスの劇作家・1639~1699)



またぞろ妙チキリンな言葉が出て来ましたねぇ。

その名は“プレミアムフライデー”。

考えたのは電通でしょうか、日本百貨店協会でしょうか。

どうせロクでもない連中でしょう。

それにしても、こういう新しい言葉ってか、風習って一体どれ位のヒトが受け入れるのか、ホント不思議。

基本的にB層がターゲットである事は間違いありません。

もっとも、現代ニッポンではB層がマジョリティな訳ですが。



さて、その“プレミアムフライデー”。

定義はと言うと・・・

『原則月末の金曜日は午後3時頃迄に退社時間を繰り上げ、買い物や観光などの時間を創出しようというもの。主目的は消費喚起で、働き方改革も兼ねている』

との事。

消費喚起ねぇ・・・。

定時迄働いても、変わんねぇ気もしますがねぇ。

第一、OLちゃんがお洋服を買いに行くのは、お洋服屋さんの営業時間からして良く分かります。

が、リーマンが飲みに行こうとしたらどうでしょう。

午後3時じゃ、まだ飲み屋は営業してませんよね。

月末の金曜日は、アイドリングタイムを設けず、通しでやれってか?

そりゃ、スタッフが可哀想ってモンです。



なんでもかんでも思い付きでモノを考えんじゃねぇよ。

あと、実施すんなら国や自治体を巻き込んでも、責任もって継続しろや。



そういえば、“カジュアルフライデー”はドコに行ったのでしょう。



『日本人の最大の問題は、責任感が全然ないことだ』大前研一(ニッポンの経営コンサルタント・1943~)

過去の関連記事。
B層の巻。
C層の巻。