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トランプ前大統領が2度目の起訴をされたという。開かれた自由の国アメリカではあるが、その顕著な例がトランプ氏に垣間見える。
何故なのだろうか?不思議でならない。謙虚さやたしなみなどは微塵も無いように見受けられる。国民の8割ほどがキリスト教だといわれているが、この宗教に何か要因があるのだろうか。世界最先端で変革を遂げつつも、それに頑なに抗う国民性は、多様な人種による複雑な差別社会に起因するのだろうか。軍事大国が不可思議な社会の上で、数々の懸念が年々堆積しているように思えてならない。
2021年の銃による犠牲者は 、4万4750人が死亡、4万359人が負傷したという。その殆どの人がキリスト教に関係する(国民の8割ほどがキリスト教)ということから、宗教とは関係ないのかもしれない。アメリカの建国は1776年7月4日だから250年にも満たない若い国である。江戸時代の1603年から1867年の265年にも及ばないのである。それに加えて世界に例のないような大量移民による多民族国家でもある。国の土台に第三者の窺い知れない不気味なマグマが蠢いているのだろう。
その訳のわからない米国社会に従属させられているような日本はどうしたらいいのだろう。一つには、日本も多民族国家になって国民の力をつけていくしかない。それでいて米国のような混乱した社会にしてはならない。即ち、米国流の政治や文化を頑なに拒絶乃至浄化していく努力が日々求められるのだろうと思う。
もう一つは、弱小国として多元的な外交努力が必要だろうと思う。GNPに見るような大国だという意識は間違いだ。食料自給率に然り、差別や偏見で東洋でも開かれた社会とは言い難い災害の多い島国である。幸いなことに、戦後一貫して平和国家として歩んできた実績だけは世界に誇れる。混迷する世界の中で、このことを金科玉条にした中立な金のかからない国を目指すのが唯一の道だろうと思う。