飾らない 素直な 自分らしい毎日に乾杯!

日本はどうして体たらくな行政機関に成り下がったのか


近年の特徴として、忖度が平然と王道を闊歩していることが挙げられる。ある大臣の発言が、白を黒と言ったら黒だと追従するのが当たり前になっている。マイナンバーに何兆円、新型コロナに十数兆円という号令をかけたら誰も抵抗するものがいない。東京五輪では、福島復興五輪だと言ったら一斉にそうだそうだの大合唱となる。年間数千億円の税収が富裕者に渡るふるさと納税などなど、こうなると国家は途端に傾いていく。

会社員時代に面白い光景を見た。たたき上げの部長と左翼系組合役員の会話である。聞くところによると二人の年齢が一緒だという。部長は平社員の部下に対しての言葉遣いで、平社員は同期入社に対する物言いで如何にも奇妙な会話だった。部長が根負けしたのか、「おい!そんな言い方はするな」「そんな言い方もへったくれもないやろ」といった会話が続いた。

社内での異様な会話は別として、異常な言動に対しては毅然と立ち向かえないのだろうかと思う。そんな勇気がなかったら、「そうですか」「そうなんですね」「承知いたしました」とかなんとかその場を取り繕って、あーだこーだと言い訳して時間を浪費することである。そのうちに空気が変わるはずだから、それまで持ちこたえたらいいだけだ。それでもダメだったら思い切って辞めてしまえばいい話だ。一度きりの人生そんな汚いどぶ川に足を突っ込む必要はない。潔さこそ人生の華であり、国民が求める公僕である。


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