今年はハナミズキの実がことのほか赤いような気がする。 この木の前に車を停めるとお客様が乗り込んでくる。 想えば、年々お客様が少なくなっているようにも思える。 一つには、送迎用シャトル車両から福祉車両に変わられるからである。 それと、お出でになるお客様の絶対数が年々減っていることも一因である。 街の喧騒から隔絶した山里では、秋口から冬にかけて、淋しさが心に沁みる季節柄、赤い実は寂しさを紛らす貴重な色でもある。