伊能忠敬の後ろ姿の像である北加伊道の最初の出発点が、松前の手前の吉岡町にあった。今と違って、相当に過酷な状況下だったと思われる。今北加伊道は、命名150年で盛り上がっている。そこで欠かすことのできない人物が松浦武四郎である。彼の思いの十分の1でも活かせていたらと思うのは、ただの外野席の感傷でしかない。九州の地で束の間の安らぎに浸りながら、明日には最北の地に戻り日本一周を再開する。伊能忠敬の像ではないが、いざ行かんという心境は近い気がする。