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最高裁判決、国の法の番人でガチガチの文系頭だった

道路横に聳え立つ観音母子像だが、今回の判決ではその姿を見ることはなかった
原発避難訴訟の最高裁判決では、裁判官の1人が国の責任を認める反対意見を付けた。「長年にわたり重大な危険を看過した。周辺住民の生存に関わる安全規制がないがしろにされた」「安全性が確保されなければ数多くの生命や生活基盤に取り返しのつかない被害を及ぼす。極めてまれな災害も未然に防止するため、適切に行使されるべきだ」と 強い論調で国の規制権限不行使を非難した。(時事通信2022/06/17 20:38 )

今回の最高裁判決で想うこと
1.最高裁が国=政府を護るために立ちはだかった
1.今回最高裁の裁判官は、ガチガチの文系で科学に疎かった
1.想定外という言葉のロジックで真正面からの対応を避けてしまった
1.三権の長という偉い存在だが、細田衆議院議長と同レベルの人間だった
1.国の責任を不問にした為、電力会社に全責任が及び、原発事業は困難になった

<身近な例>
◆車で法定速度を守って走行中、突然建物の陰から子供が飛び出してきた
◆道路に近接する学校で運動会が開催されていることは回覧で知っていた
◆運転手は日ごろから安全運転に留意し、運転時の健康に問題はなかった

40kmで走行中の停止距離は、空走距離11m+制動距離11m=22mといわれている。また、危険を意識してからブレーキに踏みかえ、ブレーキが利き始めるのに早くて0.6秒、通常は1.5秒だといわれる。40kmで1秒間に走る距離は11.1mだから、空走距離11mは短い方だ。急ブレーキでも8m必要といわれるので、一流の自動車レーサーでも15m要することになる。

日本中で歩道のない狭い道路は至る所にある。大抵は制限速度40kmである。バスでもパトカーでも40km前後で走行している。その時に急な子供の飛び出しがあったら、車で回避することは不可能である。だが、車の過失が問われないことはない。すべて運転手の責任が問われる。最高裁の裁判官の言う想定外なんてことでも言おうものなら、警察官からこっぴどく叱られてしまう筈だ。

「運転手が細心の注意を払って走行していた場合で、予期できなかった飛び出し事故であっても、責任をとらなければならない」のが交通事故である。だが、福島の原発事故は随分前から黄信号or赤の点滅信号(2003年7月ごろには事故を予見できた) に変わっていた。即ち予期出来ていたことになる。飛び出し=津波を予期していて責任を取らないというのは200%納得できるものではない。

今回の4人裁判官で唯一反対意見を述べたえが”検察官”出身だったということが、”想定外”で逃げた最高裁判決のすべてを物語っている。

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