10年も経って白色の障子がくすんできたので貼り替えをした。昔の田舎では糊も自家製であったが、今は容器に入って定量の糊が出てくる。誰でも簡単に障子紙が張り替えられる。
創業300年の廻木商店さんのHPに次のような言葉が載っていた。
障子は光を拡散し、やわらかい光と影を演出する 美しいインテリア素材
通気性と吸湿性と優れた断熱性 日本の気候に欠かせない機能を備えている
障子は日本の風土で育まれた文化そのものである。だが、近年の冷暖房完備のマンションや断熱効果の優れた住宅には不向きなのかもしれない。そうやって便利だという物に取り替わっていく時代なんだろうが、昭和世代の人間にはどこか物足りなさと味気無さがあるように思えてならない。