30数年前、出向会社の創立記念日に頂いた髭剃りで、区切りのいいこの月末に刃を入れ替えた。最近の製品だと相当な進化を遂げて便利なのだろうが、手になじんで使い勝手にも不便さを感じないし、朴訥な形状がなんとも地味で年月をさらけ出していて存在感を感じさせる。簡単に言えば骨董品の類かもしれない。
朋有遠方より来る亦楽しからずや 人知らずして慍みず
気心の知れた友達が遠くからやってきて一緒に語り合う。なんと楽しいことだろう。こんな風な生き方を他人がわかってくれなくても、気にかけたりしないでおこう。
素直な感想を述べればこんな風になるのだろうか。
今年は半世紀という長い年月をしみじみと感じた年である。
心の機微を今年ほど意識した年もない。
きっと一生の中で一番の思い出に残る年に違いない。
♪♪朋有遠方より来る亦楽しからずや 人知らずして慍みず♪♪
