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クールで渋さが際立つフロントグリルと研ぎ澄まされた車体。嘗て、羊の皮を被った狼として脚光を浴びたスカイライン。代を重ねるごとに大衆化していった。そこに一途さ、頑固さ、技術の追求とデザインが一体化し続けていればという願望のみが積み残された。ドイツでは、あのカブトムシを見るまでもなく、頑固一徹は続いているようだ。
日本にも、ホンダやスバルに職人魂のようなものを読み取ることができる。日本らしい味付けもあって、それはそれで立派な車である。ただ、それが代を重ねると変遷してしまう傾向にある。理由は簡単だ。消費者である日本人が飽きっぽいせいである。ドイツ人との違いなのだと思う。だから、車王国という敬称はドイツにしか与えられないのである。