9月に入り秋晴れがケヤキ並木の上に広がっている
昨今巷で喧(かまびす)しい話題といえばジャニーズ事務所だろう。
◆大きな犯罪を犯した会社がいけシャーシャーと存続できるのだろうか。
◆犯罪を犯した組織が表面だけを入れ替えて万人が納得するのだろうか。
◆悪の根源となった金と権力を供給し続けたスポンサーの責任はどうなのか。
◆経営陣の刷新の筈が、身内中の身内が後継者で刷新といえるのか。
というのがもっぱらの見立てであろう。
これを「そもそも論」でぶった切れば、
『何百人の被害者が連絡会を作って一致団結すれば自ずと道は拓ける』
情に頼って事務所を動かそうとしても、敵もさるもの引っ搔くものである。上手いこと三十六計逃げるに如かず で逃げられるだけだろう。
ところで、この「そもそも論」だが、迷ったら出発点に戻って雑念を振り払って単純に考えるということだろう。この「そもそも」という言葉は日常会話ではちゃぶ台返しみたいな感じで、それに論をつけると嫌味で高慢ちきでさえある。この言葉を知ったのは部外研修で、受講生が議論に行き詰まったときに講師が「そもそも」この課題は、、、とよく使われたのを真似て考え方の参考にした訳だ。要するに、枝葉末節に捉われないように頭を切り替えるカンフル剤である。今はやりのステークホルダー(利害関係者)から遠く離れた地点から鳥瞰することでもある。これが小生の「そもそも論」の正体である。
goo辞書によると
物事の始まりや、問題の起きた理由などに立ち戻って論じること。また、そのような論調。