夏の高校野球が議論になっている。一試合の回数を9回から7回に変更する案や昼間の開催時間をずらす案などが出ているそうである。
まったく話にならないし、箸にも棒にもかからない空論ではないだろうか。何故開催地に拘るのだろうか?商売をしているものなら解る話である。本社が大阪から東京にどうして移ったのか、その背景を知れば簡単に分かることである。要するに、甲子園でなくてはならないという呪文に縛られているに過ぎない。ラグビーは花園が聖地というのと同じである。ただ、聖地というだけで聖地の実態はとっくに廃れてしまっているが、甲子園だけは大手新聞社や高野連が先の大戦みたいに本土防衛死守としているように思えてならない。
ロシアが実効支配する北方四島問題や鉄道の廃線にみられるように、北海道は大変深刻な状況である。屯田兵政策ではないが、国は防衛に躍起になるだけでなく、地方活性化に本腰を入れないと日本列島が持たないことを知るべきである。今のままでは京浜地帯と中京地帯が残るだけになるのではないか。原発立地を見ればその伏線が敷かれているが、果たしてしてそれでいいのだろうか。
話を戻せば、甲子園は春の選抜だけでいい。夏は東北か北海道に開催地を大胆に移転すべきである。そうやって地方活性化しないと新聞社が一番困るはずである。毎日新聞が地方で苦戦しているが、明日は我が身と心得なければならない。