隣のタクシー会社の敷地には、長いこと動いていない車がずらりと並んでいた。皆緑ナンバーの付いた待機車両である。従業員に尋ねたら、運転手がいないのだという。見ると、大半の運転手が70代を疾うに 過ぎている様子である。
連日の東証株価は、空前の高値を更新している話題で持ちきりだが、実体経済はこの有様である。海外投資家による株高誘導の側面が強い状況で、円安による企業の収支改善も地力のものではないので、遠くない時期に日本経済の黄色信号が灯るのではないだろうか。
収益の大半を人材への投資に回せるかどうかが、長い不況からの日本復活の重要なファクターだろう。人への投資ができる会社が何社あるだろうか?ワンマンの会社は沢山あるようだがどうも心もとない気がしてならない。