宮城県知事の記事にあった。
被災者は「まだまだやって欲しかった」
被災知事は「非常によくやってくれた」
国は「税金を使い過ぎた」と思っているのではないかと知事が言った。「阪神・淡路大震災と比較したらびっくりするくらい特別な支援をしてもらった」とも述べている。
被災された人たちは、この10年大変な思いをされてきたことは間違いない。安易に比較するのはどうだろうか。
被災地では昔の面影をとどめないくらい近代的な街づくりが進んでいる場所もあり、どれだけの人が住んでいるのだろうと見まがう光景がある。そういう光景を見れば知事の考えも納得できない訳ではない。が、「まだまだやって欲しかった」という被災者の声は、十分な支援とは言えないということである。
デフレ脱却の先陣みたいに位置付けられ、土建国家のような側面があったのではないだろうか。ハード面に偏り過ぎたと言いたかったのかも知れない。外野席の意見としては、仙台を副都心にする位の復興事業をめざして、福島の原発事故の復旧に政府が一丸となって真剣に取り組んで欲しかった。老朽原発の再稼働が各地で進んでいる状況を思うと、あの東北大震災は何だったのだろう。日本人はこれでも懲りないのかと思ってしまった。