田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

手紙というものは

2018年06月27日 | 話の小箱
 小山慶太著「漱石先生の手紙が教えてくれたこと」(岩波ジュニア新書)を読んでいる。中高生向けの平易な内容であるが、夏目漱石の人物像が分かるなかなか楽しい本である。弟子だけではなく、見知らぬ読者にも丁寧に応対する漱石の生真面目さが伝わってくる。  漱石は手紙が好きで、門下生の森田草平にあてた手紙で「小生は人に手紙をかく事と人から手紙をもらう事が大すきである」と自認している。漱石全集には2,500通 . . . 本文を読む
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