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田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

海の紅葉 シチメンソウの群生

2020年11月07日 | 日々の出来事

 東与賀町の干潟でシチメンソウの紅葉が見頃です。有明海を隔てた対岸は同じ佐賀県の多良岳あたり。ここに車で来る途中、筑後川堤防を走っていると引き潮が始まっているのがわかりました。時刻はまだ午後2時過ぎですが、秋の陽は傾いていて柔らかな日差しが海を照らしています。

 干潟に生えている無精ひげのような植物がシチメンソウです。

 干潟沿いは防護柵や石積みで整備されていて、シチメンソウ(七面草)が保護育成されています。この植物はアカザ科の塩生植物で、満潮時に潮をかぶり干潮時には干潟になる環境で生育します。夏は緑色をしていて晩秋に紅紫色に紅葉するのも特徴です。

 ここ数年は原因不明の立ち枯れで見る影もなかったそうですが、環境整備の甲斐あってか今年は紅葉の群生が復活しました。大きさは30センチほどで小振りの植物です。

 つい先日、潮受け堤防のそばにビジターセンターが開館しました。

 シチメンソウの葉は扁平ではなく棍棒状に枝分かれしています。云わば紅顔の武骨者といったところです。

 この辺りの干潟218ヘクタールは、湿地保全を定めたラムサール条約で特別保護地区に登録されています。干潟には豊かな生物環境があり、餌にも事欠かないため多くの鳥が飛来します。

 シオマネキ。潮が引いた干潟には無数の穴が開いています。

 こちらはオスのシオマネキ。左右どちらの鋏が大きくなるかは個体によって違うそうです。

 トビハゼです。ムツゴロウを探しましたが、見つけることが出来ませんでした。

 ビジターセンターの展望塔から。有明海では今年も海苔のシーズンが始まりました。遠くには畑のように整然と並ぶ海苔ひびの支柱が見えます。シチメンソウの紅葉は秋の風物詩となっており、ここは干潟の生態系を身近に観察できる場所でもあります。

 海の向こうに陽が落ちる夕景は素晴らしいと聞いていました。この日は早く帰りましたので、佐賀市観光協会の公開フォトギャラリーから写真を2点、転載します。

 

 

 

 

 

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
シチメンソウは初めて知りました。 (sibuya)
2020-11-08 09:37:52
シチメンソウ‥初めて知りました。この時期真っ赤に
色づき 美しいですね~
 北海道の網走の「能取湖」の赤サンゴに似ていますね
 今日の北海道晴れから夕方には雨に変わってさらに
雪に変わる‥と予報されています。

 コロナ感染が止まらない北海道で警戒ランクが2から
3へ警戒が強化されて飲食店の営業が短縮されて
年末に向かって厳しい制限が発令されています。
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sibuya様 (九州より)
2020-11-08 19:10:30
こんばんは。
北海道にはまだ行ったことがありません。
九州とはだいぶ気候風土が違うのでしょうね。
テレビや映画で見て、
広大な大地をイメージしています。
コメント有難うございました。

返信する
見たい! (tango)
2020-11-09 04:59:55
話には聞いていますが、いつか見たいなぁと思っている風景です!
いつもご紹介の風景は近いようで遠い?
佐賀まで結構時間がありますよ、こちらからは?
返信する
tango様 (九州より)
2020-11-09 10:28:00
こんにちは。
北九州からだと遠いですね。
ここは生態系の観察にはいいですが、
樹木の紅葉のようには見栄えしません。
前回初めて来たときは夕方遅くだったので、
あきらめて帰りました。
平日に行きましたが、人出は結構ありました。
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