大文字屋の憲ちゃん (当面は 石巻 地震) 

RIP 親父 けんちゃん 石巻 地震

20220806 石巻川開き帰省01 暑くて熱い祭りがもどってきた!―三年ぶりの花火大会―

2022-08-20 13:07:19 | 日記

石巻川開き祭りが三年ぶりに開催となった。決定は5月下旬だった(「石巻川開き祭り3年ぶり開催決定 8月6、7日に変更」)。

のっけからこの話題で恐縮だが新型コロナ感染症の感染者数が年明けから減少傾向が続いたことを受けたものであろう。私自身は感染再拡大のおそれもあるので状況を見てと思い帰省は未定にしていた。その後7月上旬から第7波が襲来。オミクロン株BA.5が感染拡大、なぜか政府が特段の対策も講じない中、私自身は7月下旬の段階で帰省を決めた。理由は仕事の目途がついたこと、これまでの経験から十分な感染症対策をとれば感染は防げると判断したことである。因みに私自身は3回目のワクチン接種は済ませているが、ウイルスは次々変異しているので、ワクチン接種は万能ではない。そもそも対策しても感染は絶対に防げるものではない。りスクは必ずある。その認識の下、最大限の対策を講じて帰省することを決断した。感染すれば命が危険にさらされる。命が無事だとしても後遺症に悩まされるという情報もある。だから絶対にかかりたくはない。でも川開きには行きたい。まとめると川開きに行きたいのである。

ただし実家は高齢者と病気を抱えた人間がいるので寄らないことにして別に宿をとることにした。ところが予約を試みると8月7日はよいのだが、6日については石巻の宿はどこも満室である。仙台に宿をとることも考えたが七夕祭りと日程が重なり宿が限定されそうである、仙台からわざわざ通う時間と労力がもったいない、何より花火大会・パレードをはじめとした祭りの模様の撮影の時間が限定される。それゆえこの選択肢はなくなり苦肉の策として6日はネットカフェ(マンガ喫茶ともいう)泊することにした。(後に6日にホテルの空きが出たので予約できたが、チェックインまで荷物を置くためにネットカフェ予約はそのまま生かすことにした。)

そういうわけで、2022年8月6日土曜日7時00分自宅を出発。バス停「平野」から7時05分発小田急バス生田駅行きに乗り、生田駅から7時21分発小田急線新宿行きに乗り、途中快速急新宿行きに乗り換え、7時43分新宿着。7時46分発JR中央線中央特快東京行きに乗り、8時00分東京に到着。8時20分発東北新幹線はやぶさ7号新函館北斗行きに乗り9時50分仙台着。仙台駅エスパルで土産物と弁当を買っている間に10時18分発仙石東北ライン石巻行きを逃し10時44分東北線・石巻線経由、10時49分仙石線各駅停車も逃したため(これを逃すと魔の乗り換え地獄時間帯になり到着が13時過ぎになる)、やむなく仙台駅西口11時07分発高速バス石巻駅営業所行きに乗り12時20分石巻駅前に到着した。

沢木耕太郎の連載「旅のつばくろ」が終わったのはさびしい。

仙台駅で乗り換えに失敗し身動きのとりにくいバス移動でダメージを受けながらなんとか石巻に到着。早速駅裏にあるネットカフェ「快活クラブ」に向かう。こちらは全国展開しているチェーンでネット予約も受け付けており完全鍵付き個室という部屋はけっこう清潔で足を伸ばして横になることもでき快適だった。ただし店提供の飲食物を部屋内では飲食できず共用飲食スペースを利用しなければならないのが不便だった(警察の指導によるもので持ち込んだものは部屋内ではOK)。そうはいっても私はその注意書きに気づかず自由に飲食していたので実質的にはノー・プロブレムであったが。仙台駅で買った牛タン弁当をお昼にする。

牛タン弁当もけっこう種類がありどれを買うか迷った。(これも乗り換え失敗の一因である。)みそ漬け、塩、そぼろと数種類の牛タンが楽しめるということで選んだが味はまあまあである。なお仙台で買ったお土産だが水羊羹やフルーツゼリーといった涼味のあるお菓子を買いたいと思い探した結果「銀座あけぼの」の「濃茶本葛(こいちゃほんくず)」と「ゆずゼリー」の詰め合わせにした。いろいろ選んでいるといつもこの店になってしまう。奇を衒(てら)わず真っすぐで食べごたえがあるここの味が私には合っているようだ。

腹ごしらえし一息つけたので出かけることに。駅裏はあまりしっかり見たことがなかったので跨線橋から見る駅裏・駅前の眺めはなかなか新鮮だ。

駅前はすでに祭りの賑わい。それにしても慣れというものは恐ろしい。マスクだらけのお祭りが異様なものにならないか心配したがまったく違和感なく気にならない。今の私たちにとってそれほどコロナは日常になってしまったということなのだろう。それはともかく私は立町から羽黒町1丁目に向かう。中学の同級生の平塚タツヤ君の実家である。毎年おじゃましていたが三年ぶりの訪問。店の外から声をかけると不在らしくそれでも近くで片づけか何かをしていたご近所らしき男性が「今近くに出かけてるよ」とおっしゃるので訪ねた経緯を話すとそのお出かけ先であるご近所お友達宅まで案内してくださった(感謝!)。久しぶりにお会いしたタツヤ君のお母さんはお変わりなく、それでも「コケてあちこち怪我をした」といろいろ近況を話してくれた。骨粗しょう症で骨折もしたという。それでも何とか無事な様子を確認して安心しつつ時節柄長居は遠慮する旨述べて辞去した。

 

「たけや」さんや「かがしん」さんの辺りを通り立町通りへ戻る。老いも若きも祭りを楽しんでいる。今年は6日に花火大会、鼓笛隊などのパレードは7日という日程なので通りに大きなイベントはないが、それでも陸上で「縄張神社奉納大縄引き大会」や「一皇子宮神輿」が、水上では「孫兵衛船競漕」など行われている。まあそんなものがなくても祭りとなれば若い人たちは露店の出た街中を友達と歩くだけでも十分楽しいものなのだ。

 

住吉公園の辺りにくるとだいぶ以前と景色が変わってくる。防潮堤が見上げるように聳えその上に神社本殿が。とロック調の音楽の響きが聞こえるので釣られ近づくと倉庫でライブが行われている。即席ではなく準備されたイベントのようだ。

住吉公園辺りは交通規制が施かれて防潮堤の上へは自由に上がれない。新しい内海橋の方から防潮堤の上へ登ると住吉公園から大橋へは有料の花火観覧席が設けられて立ち入り禁止となっていた。その手前までは立ち入り可能だが広いとは言えない防潮堤の上の通行スペースには既に若者が敷物を敷いて花火見物の場所とりをしている。時間は午後3時。これは夜は混むだろうと早めに花火見物の場所を確保しようと思う。

それにしても暑い。天気のよいのはよいことだがけっこう灼熱なのだ。ヒーコラ。

商工会議所あたりでは特設ステージでダンスやコンテストで優勝したというバトン・トアリングのパフォーマンス。春潮楼さんや元気いちば、アイトピア付近も出店で賑わっている。

ウクライナ関係の人がいるのかマスコミの取材もあったようだ。それにしてもプーチン戦争やめんかい!

こちらは橋通り。

これが「一皇子宮神輿」です。

駅前の四釜酒店でお酒を購入。折角だから石巻のお酒をということで日高見の純吟をチョイス。お店の方に女川の伯父と親しい大女将のことを尋ねるとお元気で先程まで今夜の晩酌酒を物色していたとのこと。宜しくお伝え頂くようお願いして辞す。

この後ホテルへチェックインするため一旦ネットカフェへ。今宵の宿は「ホテルルートイン石巻中央」。大街道の国道沿い、「清月記」隣にある。(よって葬儀の際によく利用されるらしい。)車で移動し5時頃チェックインを済ませ荷物を部屋に置くと再びで車で市街へ。道がだいぶ混んでいたため着いたのは6時近く。早めに場所とりをという目算はほぼ外れたができるだけ早くと川へ急ぐ。ヒーコラ!

何とか6時半頃には花火の会場に。防潮堤の上は既に敷物の上に座る人でいっぱいだったが何とか隙間を探して撮影用の三脚を立てる。青みがかった川面には色とりどりの流燈。今年は御詠歌はやったのだろうか。聴きたかった。

やがて花火の打ち上げが始まる。今年は震災犠牲者追悼の花火と復興祈願の花火の二部構成とのこと。打ち上げ場所が大橋下流になったことで少し距離を感じたが久しぶりの花火はやはりよい。というか来年はもっと良い場所で見よう。

少し位置を大橋寄りに変えてみた。防潮堤や鳥居で死角ができたが近くで見上げた方が花火は迫力があってよい。

気のせいか花火は全体に派手派手しさがなく落ち着いた大人しい雰囲気のものであった。1時間半の煙火の宴を満喫し帰路に就いた私は宿で日高見を満喫。川開き祭りの復活を祝いながら。

こうして2022年川開き祭りの一日目は終わったのである。

 


動画 2022石巻川開き祭り01 花火(26分)

 

フォトチャンネル 20220806 石巻川開き祭り01 帰省と花火(100枚)


注記1 「一皇子宮神輿(いちおうじのみやみこし)」の「一皇子宮(いちおうじのみや)」は湊の大門崎に鎮座する神社で「一皇子」は後醍醐天皇の第一皇子で鎌倉時代の征夷大将軍「護良親王(もりよししんのう)」のこと。石巻には暗殺されたこの人物の生存伝説があるそうだ。ご興味のある方は以下を参照されたい。
護良親王(wiki記事)

超巨大ミステリー!一皇子神社 海街さんぽ

 

注記2
日本酒「日高見 弥助(やすけ)」は「芳醇辛口」を謳(うた)っているように従来の酸味あるさっぱりした辛口にブライトな明るいコクと旨味を載(の)せている。魚介に旨味を足してじっくり味わうべきお酒。因(ちな)みに「弥助」は花柳界で鮨(すし)を指す言葉だそうだ。ただし元を辿(たど)れば平重盛の子、維盛(これもり)が匿(かくま)われて鮨屋で弥助と名乗ったことが由来とのこと。ここで鮨は江戸前ではなく鮎のなれずしかとのことかと思われる。(参考:歌舞伎「義経千本桜」)

 

注記3

最近はまっているテイト・マクレーはカナダの女性シンガー・ソングライター&ダンサー。「 i used to think I could fly (昔は飛べると思ってた)」はアルバムとしてはともかく1曲1曲は良い。内向的・自省的な内容が曲調によくでている。
Tate McRae - you're so cool (Lyric Video) 

 


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