テラビシアにかける橋 (偕成社文庫 3264)キャサリン・パターソン偕成社このアイテムの詳細を見る |
こないだ、観に行ってきました。
事前には殆ど情報を仕入れていきませんでした。
感想としては、
良かったんじゃないかなと。
「もっとこうした方がいいな」的な部分は
もちろんあるのですが、それを指摘するにはネタバレを含んだ
長文の感想を書く必要がありますし
何よりそういった思いは自分が作品を作る上で活かせばいいだろうと
思ったので伏せておきます。
観に来ていた客層は
女性が多かった気がしますね。
休日だったのでカップルも多かったですが、
年配の女性の姿も目立ちましたよ。
どうして行ったのか。
映画の評価が高かったというが最も大きい理由です。
点数なんておおよそアテにならないものですが、
いわゆる感動モノが観たかったんじゃないかと自分では思ってます。
うまいこと泣かせてくれる映画を観たかったと。
帰宅して家族に映画のことを話すと、意外な事実が。
我が家が加入しているケーブルテレビでは
「テラビシア~」のCMが頻繁にかかっていたそうですよ。
というわけで、元々観に行こうと思っていたらしい家族が
別の日に行ってみてきました。
「最後、主人公の男の子に(感情移入してて)泣いてしまった」と
家族らしいピュアな感想を頂きました。ました。
ということで、特に家族を持つ
女性なんかが観ると、うまいこと感じ入ることができるんじゃないかな
なんていう曖昧すぎる感想で……すいません。
さて、この作品。
海外では超・有名な児童文学作品なんですね。
学校の授業でも使われるくらいで、
500万部(!)を売り上げてるそうな。
ちなみに映画化は2回目だそうです。
でも、なんか分かる奇がします。
夏休みの宿題で感想文を書いてこいやーって先生が言いそうな
作品だと思います。
……と、いうのは生徒によって
色々な感想が出てきそうな内容だからです。
決して勧善懲悪モノの活劇でもないし
何が良くてコレが悪い、という
押し付けがましいメッセージ性もありません。
それゆえに「ここがこう思った」という
それぞれの印象に残った部分を引き出しやすいんじゃないかなと
感じたわけです。
ハナシ変わって、ちょっと驚いたこと。
家族がCMを観て
「あのコ、チャーリーとチョコレート工場に出てたコやね」とか
「あの男の子はザスーラに出てた」とか言ってました。
正直、家族の観察力を疑ってた私でしたが……。
見事に当たってましたね。
ヒロイン(?)のレスリー役はアナソフィア・ロブ。
主人公のジェス役はジョシュ・ハッチャーソン。
驚きました。
さて、ネタバレにならない程度に
自分が抱いた感想を少しばかり書いて終わりにしたいと思います。
よく「豊かな想像力を育てる」とか
「発想を豊かにする」とかいうキャッチコピーを見る気がします。
それ、どんな英才教育? って
見かける度に思うのですが、コレって大人のエゴだよなあと
つくづくこの映画を観て感じてしまいました。
大人にできることは、
子供が自由に想像したり
何かを深く愛したり興味を持ったり
そんな機会を作ったり時間を与えてあげることくらいしか
ないんじゃないのかな、と。
スタジオジブリの映画「風の谷のナウシカ」の
原作コミックにこんなセリフがあります。
「どんな小さな生命も、
外側の世界を内側に描くのです」
もし、それが他人には見えなくて触れられないものであったとしても。
その子の中に存在するのならば、それは真実。
空想することを、
想像することを子供たちから奪ってはいけない。
それがどんな逃げ道であろうとも。
まだ夢を見てる、しがないライターが
抱いた感想でした。
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