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眠れない童貞VS眠る中学生 第2話(Che'Nelle Believe)

2015-09-12 23:30:23 | 心に伝わるback Music
引き続きDさん の話です。
第2話を送ります。
出来るだけ毎週土曜日のこの時間(PM23:30)に配信します。


心に伝わるback Musicとして
記事を書いてます。
74作目は、
Che'Nelleの「Believe」です。


(パソコンの方はCtrlキーを押しながら下記画像をクリックして下さい。)
♪ Believe ♪


この曲は映画『BRAVE HEARTS 海猿』の主題歌。
(パソコンの方はCtrlキーを押しながら下記画像をクリックして下さい。)
♪ Believe  海猿ver ♪


それでは、掲示板でのDさんの話です。

長文につき、時間が有る時に続き(MORE)に進んで下さい。
スペック



176cm/70kg

普通の顔

大泉洋を想像でいいと思います。




18:名も無き被検体774号+:2011/12/09(金) 12:54:45.78 ID:nvwzlRRc0


季節は忘れてしまったけど、ある休日昼過ぎてもアパートで寝ていた。
仕事明けの休日は決まってそうだった。

ドアをトントン叩く音で目覚め、ドアを開けたら娘さん。

俺「えーと?」

娘さん「履歴書」

俺「なるほどね」

娘さん「でしょ」

俺「で?」

娘さん「おじゃましまーす」

脇をするると抜けて入ってきた。

探検を一通り終…数周して座った。

ようやく出していたお茶に気付いて落ち着いたようだった。

俺「どうしたの今日は」

娘さん「遊びにきたの」

俺「男の一人暮らしの家なんかに来たら親心配すr」濁してしまった

娘さん「ね」なんとも言えない悲しい表情だった



オーナー夫妻は娘さんに対して無関心なのだと俺は感じていた。
なにより娘さんの孤独感は俺なんかでは想像もつかないものだったろう。


その孤独感を気付かせないよう気丈に振る舞う姿は寂しさが溢れていた。

でも今日の娘さんは普段よりもはしゃいでいた。

なんだかこっちまで楽しくなってしまう。

ご飯作って食べたり、家の物をこれなにこれなにと聞いてきて答えを繰り返していた。





19:名も無き被検体774号+:2011/12/09(金) 12:55:57.74 ID:nvwzlRRc0


夕方になったので送っていこうとしたが

娘さん「この後友達と遊ぶの。だから大丈夫」

俺「早く帰りなよ」

ドアが閉まる寸前、なにか違った

胸騒ぎなのか今まで感じた事のない言いようのないモヤモヤしたものを感じた。

時代が時代なら立派なストーカー。俺は娘さんの後を追った。
駅とは反対方向の住宅街方面に娘さんが見えた。
あのモヤモヤが何なのか、気のせいなのか、これって恋?
テヘ的なものまで色々考えていた。声を掛けるか逡巡していたら娘さんとの距離が離れた。


公団マンションに入っていくのが見えた。

友達の家か。

安心して引き返そうと思った。

エレベーターあるのにずいぶん上まで娘さん登…!

ダッシュした。



途中は覚えてない。



娘さんの頭パーンって叩いて、泣かれて、俺の家に連れていった。





20:名も無き被検体774号+:2011/12/09(金) 12:56:56.23 ID:nvwzlRRc0


娘さんは

無理矢理お嬢様学校に通わされている

辞めて公立に通いたい

水商売の子と学校でイジメを受けている

何度親にお願いしても転校させてもらえない

親戚への見栄でお嬢様学校へ入れている

二言目にはいい学校へ行かせているのに何故言う事を聞かない

色々聞いた。怒りに震えてしまった。



2年生は高校ではなく中学2年生でした…

この日初めて気づきました。

中学生…男の一人暮らし宅で二人

まずいまずいって思うと同時に何とかしないともっとまずいって考えた。

まず、オーナー夫妻に会う

…会って何言う?どうする?

娘さんに

俺「どうしたい?」

娘さん「家に帰りたくないもう全部いやだ」

俺「死ぬ気だったんだもんな」

娘さん「最後に顔見たいなって思った」

ほっこりした

してる場合ではない

俺「俺に任してみてくれない?」

娘さん「いやだ」

俺「俺がお父さんとお母さんに会ってくるから」

娘さん「帰らない」

とりあえず一人にはしておけない。ラウンジの同僚に来てもらえるように頼んだ。





21:名も無き被検体774号+:2011/12/09(金) 12:58:10.78 ID:nvwzlRRc0


近所だったのですぐ来てくれたはいいけど、スッピンだし子供連れてくるしダミ声で

同僚「何の用だよ俺!」「!娘さん?」「なんこれ?おい!なにしてんのよ!」

機関銃の如く罵声を浴びせてくれちゃう元ヤン



娘さん「あそびにきt」びゃーって泣いちゃった

同僚に俺蹴られる。いいのを数発いただいた。



娘さん「ちがうのぉー」

説明したらわかってくれた同僚

同僚「ちゃんと先に話せ」

俺「ちゃんと先に聞け」






22:名も無き被検体774号+:2011/12/09(金) 12:59:37.02 ID:nvwzlRRc0


今日娘さんを預かって欲しい旨を伝え、店に向かった。

が、誰もいない。電話しても出ない

夜中にようやくオーナー夫妻が各々の不倫相手と別々に帰宅…

二人に店に降りて来てもらい、今日の出来事を話した。



細かい内容は俺がエキサイトし過ぎて余り覚えていない。

要点を書くとこうだ

夫妻でなすりつけ合い

不倫相互認識

離婚は体裁が悪い

娘さんの従姉妹が高学歴(知るか)

子供は親の言う事を聞いていればいい



好き勝手言っているので静かに相槌入れさせないように俺は喋った



「自殺しようとした我が子の心配より体裁だ何だのとよく言えますね。
この家に娘さんは帰りたくないと言っています。その気持ちはよくわかります。

今同僚の家に娘さんはいるのでご自身で娘さんの声を聞いて下さい」

電話に出た同僚に端的に説明する

同僚「娘さんに話すからこのまま待って」

俺「わかった」

少しして

娘さん「どうすれば…何話せば…」

俺「今日俺に言った事を言ってみな」

娘さん「わかった。でも行くとこない…」

俺「俺と同僚がなんとでもするよ」

同僚巻き込み完了





23:名も無き被検体774号+:2011/12/09(金) 13:00:22.52 ID:nvwzlRRc0


オーナーに電話を変わるといきなり声を荒げた

オ「何してるんだ早く帰って来なさい!」

俺 床ドン「話を聞いて下さい!」

渋々話を聞き始める

オ「…」ぐぬぬだった

ママに無言で代わる

ママ「どうしたの?ちゃんと話そ。ね?ね?」

ママもぐぬぬだった

ママ「勝手にしなさい!」

キーってこの時初めて聞いた。



しばらく娘さんはうちと同僚宅で預かることになった。

条件は俺が店を辞めない事

それだけだった。

未成年者なので預ける旨の一筆をもらい、引き上げた。






24:名も無き被検体774号+:2011/12/09(金) 13:01:05.59 ID:nvwzlRRc0


同僚宅にて同僚旦那も交えこれからの事を相談中、あれれ?

同僚宅では4人暮らしは厳しいので俺宅で泊まってくれんかとの事…

娘さん「大学行ってる時は同僚さんちで、仕事中は旦那さんと子供と待ってるよ」

同僚「じゃそういことで~」

なにこの予定調和



大筋は娘さんと同僚で決めていたんですって。

旦那さんも育児所代が浮くし、面倒見てくれるのでwinwinだって

なんか娘さんが笑っていたので良しとした。



結局、この日から中学卒業まで同居生活が始まります。

中学は公立へ転校しました。

地元の友人と楽しくやってました。たまに俺宅が中学生だらけで、
俺が外で暇潰す事も。


娘さんの中学も理解をしてくれ、父兄参観に俺が行ったりもした。
なにより担任の先生が事情をよく理解してくれ、協力してくれた。





25:名も無き被検体774号+:2011/12/09(金) 13:03:35.94 ID:nvwzlRRc0


オーナー夫妻は相変わらずだった。

ママとのアフター同行はなくなったが改める気配もないし

娘さんの事も聞いてくる気配もない。



俺はこの状況が続くのは良くないと思い、

娘さんの様子をまとめた日記のようなものを書いて店の書類をまとめてある棚に忍ばせた。

仕事前にそれを書いてを繰り返していた。

日記を始めて一年弱後、ママから呼び出された。

日記を毎日楽しみにしていた事、オーナーと別れて娘二人と暮らすことを考えている、

もちろん不倫は俺と話す前に終わらせた。何より娘さんの顔が見たい。

ママには娘さんの様子を見てこの事を話してみると約束し、後日娘さんに伝えてみた。

俺「…ってお母さん言ってたよ」

娘さん「信じられない」

俺「そうだよな。俺もそう感じた。でもお母さんは真剣だったよ」

娘さん「そっ」ちょっと嬉しそう

俺「一回話してみたら」

娘さん「考えとく」





26:名も無き被検体774号+:2011/12/09(金) 13:06:04.73 ID:nvwzlRRc0


数日後、俺の出勤時間に合わせて娘さんを呼び、

ママとボックス席で話してもらった。

俺は席を外していたが、ボックス席から二人の泣き声が聞こえてきた。

見ると抱き合っていたので俺は店の外に出た。



一年以上続いた同居生活もようやく終わるなーって感慨深かった。

話が終わって娘さんが内階段で上階に上がって行った。

カウンターでオロオロしていると、ママに呼ばれた。



ママ「今まで本当にありがとうございました」

俺「いえいえ、で娘さんは…」

ママ「あのね、男女の仲になっていないんだって?」

俺「はぁ…って中学生ですよ!」

ママ「その点もありがとうね」

俺「いえ」童貞にはそんな高等技繰り出せない。

ママ「それでね、引き続きお願いできないかな?」

俺「何をですか?」

ママ「預かって欲しいの」

俺「娘さんは何と言っているんですか?」

ママ「娘からよ」「中学卒業とあなたの大学卒業同じ年でしょう。
それまで一緒に住みたいんだって」


俺「その後はどうするんですか?」

ママ「それまでに店を引き継いでくれる人を探して離婚します。
娘と私は私の実家に移ります。」


思った以上の効果が日記にはあった様で、思惑とは少し違うが一歩前進しました。





27:名も無き被検体774号+:2011/12/09(金) 13:07:10.88 ID:nvwzlRRc0


娘さんの恋愛感情は頑なに無視していました。

気付いていましたが無視していました。

先生方や周りが理解してくれているのは、この頑なさがあったからだと思う。

まー童貞ですしそんなのどーしたらいいのかわからなかったが正解。



時は過ぎて10月頃、翌年3月に二人共学校を卒業する。同居も卒業だ。





28:名も無き被検体774号+:2011/12/09(金) 13:09:19.10 ID:nvwzlRRc0


書き溜めはあっという間になくなりました。

これ書くのに2ヶ月以上かかってます。

意外と大変だけど、ぼちぼち書かせてもらいます






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1 コメント

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Unknown (グランマ)
2015-09-20 08:56:39
kenntathuさん
おはようございます{ルンルン}
楽しみにしていた第3話
ページが開けません。になってしまいます。
どうしてでしょう?
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