ちょっと想像してみて下さい。
お水を飲むために、何キロもかけて、水を汲みに行くことを。
一面が乾燥して、川や池が干上がってしまうことを。
この地球で、世界では深刻な水不足に悩む場所があります。
インドについて言えば、雨期(6月~10月頃)を過ぎると、
雨はほとんど降らず、どんどん暑くなって、空気がどんどん乾燥していきます。
今年の2月、インド中西部のマハラシュトラ州で、
既に干上がってしまっている川を何筋も見ました。
高い山から見下ろす景色はほとんど茶色一食で、緑が見えません。
時々、ダムや貯水池に水があるところを見ると、思わず嬉しくなったほどです。
そのとき、「水は当たり前に手に入るものではないのだ」と実感しました。
首都デリーにおいても、水不足は深刻な問題です。
固い岩盤を機械で削り、莫大な費用をかけて貯水池を作っても
地面に浸みていき、乾期の灼熱のために、一年はもちません。
今回、2月に訪れた際、
「今年は雨期が短かったから、夏場の水不足が心配だ」
という声をよく耳にしました。
雨期に溜めた雨水をなんとか乾期でも手に入るように。
現在、私たちはその解決に向けて取り組んでいます。
貯水池の脇に積まれた岩盤。地面の下には、固い岩がごろごろしています。